2024.10.16 [ 南信州の観光・自然・花 ]
南アルプス光岳の防鹿柵撤去作業に行ってきました!!
農地整備課のGGYです。
10/12~13の二日間、息子と一緒に南アルプス光岳(標高2,591m)の防鹿柵(ネット柵)の撤去作業に行ってきました。
今回参加したのは、環境省伊那自然保護官事務所、林野庁南信森林管理署、伊那市役所、南信州山岳文化伝統の会(私と息子)で総勢6名。
今年の8月に初めて設置した季節型※の防鹿柵(ネット柵)の取り外し作業です。
※防鹿柵には「雪に耐えられる常設型の鋼製柵」と「初夏に設置し秋に取り外す季節型のネット柵」があります。
13時50分に光小屋に着くと、小屋の改修工事が行われていました。(注.9/24~今年の小屋の営業は終了しています。)
撤去作業は2日目だったので、小屋の管理人の小宮山花さんと一緒に光岩まで散策に出かけました
【光岳山頂(標高2,591m)で記念撮影!!】
山頂から加加森山の方へ下ったところにある真横から眺められるスポットから光岩を堪能
その後、環境省の方に案内していただき、信濃俣方面にある南限のハイマツ群落を観察。
小屋に戻ると、この日の工事の作業を終えた方々がテン場で後片付けをしていました。
作業員さんの中には120kgの物凄い体格の方がいて、トンパック(1t土嚢)を背負って改修工事の水場から小屋まで運ぶ姿も。まさに人間重機さながらといった感じで驚きました。
夕食は持参した松茸を使っていただき、松茸ご飯を提供いただきました。静岡おでんもおいしかったです。
夕食後は工事を受注されている特殊東海フォレストの方々と交流。楽しい一時を過ごしました。作業員さん方の話によると、静高平と光岳山頂付近でライチョウに遭ったと言われていました。山小屋改修のプロフェッショナルの方々で、「ライチョウを見間違えるはずがない間違いなくライチョウだった」と力説。うれしい情報ですね!!
翌朝も綺麗に晴れて、5時過ぎに東の空が白みだしました。
【左からイザルガ岳、富士山】
そして、5時50分に鮮やかな御来光
この日の朝の気温は氷点下 重機に着いた霜が朝日に輝いていました
御来光を堪能した後は、6時から防鹿柵を撤去。植生を傷めないよう、持参した地下足袋に履き替えての作業です。
作業終了後に朝食。持参したキノコをみそ汁にして頂き美味しかったです。
水場から小屋にポンプアップしている受水槽の工事の内容も見学しました。今回行っていたのは、中間貯水槽の基礎の改修です。
養生していた寝袋を巻き上げると、石工が苦労して積んだ石積が現れました
打設したコンクリート基礎は夜中の22時にみんなで小手仕上げに行ったと現場代理人さんが言われていました。
【写真右奥が貯水槽。基礎が固まり次第、人力で移動するそうです】
8時過ぎに朝礼を行っていました。
今回は、防鹿柵の撤去作業のほか、高山という過酷な現場での工事を観察することができました。実際に携わる作業員の方々の苦労話を聞くことができ、大変勉強になりました。
これから山は雪に包まれます。来年の芽吹きの前には防鹿柵設置のため再び足を運びたいと存じます。
この記事に関するお問い合わせ先:南信州地域振興局 農地整備課水利防災係 TEL:0265-53-0419
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