2016.09.27 [ 南信州の観光・自然・花 ]
南アルプス高山植物保護ボランティアに行ってきました~塩見岳の巻~
農地整備課の中年Yです。
9月17日(土)~19日(月)の3日間、南アルプス塩見岳(標高3,047m)へ高山植物保護ボランティアに行ってきました。(※ニホンジカの食害を防ぐ柵を設置する作業など)
静岡県の有志と一緒に、5月下旬の三伏峠、7月上旬の聖岳に続き、今年3度目となります南アルプス高山植物保護ボランティア作業に行って参りました。今回の作業は鋼製防鹿柵の修繕と塩見岳山頂直下の植生復元ネット敷設の予定でした。
初日は、51名の参加者が6時過ぎに鳥倉林道終点の登山口を出発しました。曇り空でしたが、三伏峠へ向かう途中では遠くに中央アルプスを望むことが出来ました。
それから暫く登り、三伏峠小屋の手前では仙丈ケ岳等の北部の山を望むことが出来ました。
小屋までは個人差もありますが概ね2~3時間程度で到着。11時から早速作業に取りかかります。
初日の作業は鋼製防鹿柵の修繕です。聖岳の時と同様に、雪の重みで根元から曲がった支柱を抜き、新しい支柱を立てて、ネットを張り替えます。
【作業前】 【作業後】
また、既設の網が変形し、高さが不足するため、上段へ新しい網をかぶせました。
2日目は、塩見岳山頂直下の植生復元ネットを敷設です。朝3時半に食事を取り、雨が降りしきる中、4時半前に小屋を出発しました。6時20分に塩見小屋に到着。塩見小屋は昨年建て替えられ、今年から営業を開始したばかりでしたので、中を覘くと御覧のとおりの綺麗な佇まいでした!!
その後、ボランティアの皆さんが続々と到着します。到着した順からザックに植生復元ネットを詰め込み、敷設箇所の塩見岳山頂を目指します。
塩見小屋から上部は風雨が一層激しくなり、先頭を行く人達は、後続の人の到着を待っているうちに、体温がどんどん奪われていきます。作業を実施するか否かを決める環境省の方は「身の危険を感じる」と言って、作業を中止することになりました。
【塩見岳山頂直下で後続の到着を待つボランティアの皆さん:風雨を凌ぐためにツェルトを被っている】
その後、三伏峠小屋に戻り、持ち寄りのお酒で労をねぎらい合いました。
最終日の3日目は、小雨の中、季節型(夏場の期間のみ設置する)のナイロンネットの取外し作業を実施しました。
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