2018.12.13 [ 南信州の食・味・お土産 ]
大鹿村鹿塩温泉「塩湯荘」~ちょっぴりしょっぱいお湯が一年の疲れを流してくれました!!~
農地整備課の中年Yです。
我々農地整備課では、先日大鹿村で忘年会を開催しました。お世話になったのは、塩川のほとりに佇む”塩湯荘”です。
部屋にいると、川の流れの音が自然と耳に入ってきて、癒されます!!
また、川を挟んで宿の真向いには、「黒部の洞窟」があり、明治時代に岩塩を求めて黒部銑次郎(くろべせんじろう)が掘削した坑道跡があり、中を覗くことができます。入口にある看板には岩塩を求め続けた男のロマンが記されていますが、銑次郎の夢は叶わなかったということです。
しかしながら、銑次郎の事業は塩泉を利用した温泉や山塩づくりとして今でも大鹿村の素晴らしい魅力に繋がっています!!
もちろん、温泉に浸かりながらお湯を舐めてみました。ちょっぴり塩辛く、体の芯から温まって、疲れも吹き飛んでしまいます。
塩湯荘の玄関前には塩水の出る井戸があり、女将さんのお話によると、この塩水を利用して、塩焼きのイワナに使ったり、製塩もしているとのことでした。
それにしても、山奥に一体なぜ塩が・・・?と思われる方もいらっしゃると思います。
この謎については、2018年3月に発行された”広報おおしか”で紹介されていました!!
フィリピン海プレートが海溝から沈み込んでいくときに、海水が絞り出され、大鹿村中央構造線博物館の真下を南北に貫いている中央構造線を通ってきている可能性があるということです。
(2013年 大鹿村中央構造線博物館開催 講演会『鹿塩温泉の水と塩はどこから来たのか?』,
産業技術総合研究所 風早 康平さんの発表による)
また、大鹿村の観光サイトには、伝説として”建御名方(たけみなかた)の命の発見”とか、”弘法大師諸国遍歴の際、この地の人々が塩がなく苦しんでいるのを聞きこれを哀れみ、杖の先で地面を突いたところ、ここから塩水が湧き出ずるようになった”などの記述もあります。
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