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佐久地域の美味しい食材をご紹介!「生産者10人と会える!地産地消バスツアー」を開催しました

こんにちは、商工観光課のサマーです。

佐久地域は、千曲川ワインバレーに位置していてワイナリーが多く、酒蔵が13蔵ある日本随一の酒処です。JR佐久平駅の周辺20㎞以内37の多種多様な酒蔵ワイナリーが集積しています。(小諸・佐久観光地域づくりプロジェクト調べ)
これは佐久地域の晴天率の高さ昼夜の気温差がある環境千曲川を流れる水の美しさなどの風土が醸すものです。お酒以外にも、この地域の風土=テロワールを大切にして食材を生産するたくさんの生産者がいます。

小諸・佐久観光地域づくりプロジェクトでは、この風土が織りなす食に注目して、地域の美味しいものを地域で味わっていただく場を創出するために地産地消バスツアーを開催しました。(開催日:2023年2月1日)

小諸・佐久観光地域づくりプロジェクトとは…
佐久地域振興局、小諸市、佐久市、JR東日本(株)長野支社、ジェイアールバス関東(株)小諸支店で構成。小諸市・佐久市エリアの新たな観光資源の磨き上げを目指し、観光バスツアー運行や観光コンテンツ開発に取り組んでいます。

今回のツアーの参加者は、レストランや蕎麦店、ホテルなどのシェフの皆さん。小諸市、佐久市、軽井沢町から13名にご参加いただきました。

まず訪れたのは、佐久穂町の黒澤酒造。イベントスペースをお借りして、黒澤酒造、八千穂漁業、きたやつハムの3社から、商品をご紹介いただきました。


黒澤社長から、日本酒やジンなど6種をご紹介いただきました。
黒澤酒造は、米作りに力を入れており、自社米の開発にも取り組みます。100%自社米を使った、純米吟醸酒は高級銘柄でありながら人気商品。地域のコメを使うことが、良いお酒にもつながるのですね。
蕎麦を使った白樺ジンも人気。
黒澤酒造HP:https://kurosawa.biz/

続いて、同じく佐久穂町の八千穂漁業
佐々木代表から看板商品の信州サーモン大王イワナをご紹介いただきました。海がない長野県で開発された信州サーモン。肉厚で油がのっていて、とろけるような口当たりです。今回は、信州サーモンのお刺身を部位違い2種類、炙り1種類の計3種類試食しました。参加者のレストランでは、信州サーモンはすでにメニューに取り入れているお店も多く人気でした。大王イワナは希少な品種。鯛のようなさっぱりと食べやすいお味で、参加者からは「様々なアレンジができそう」との声もありました。
八千穂漁業HP:https://www.i-bushi.jp/

最後に、きたやつハム。今回のツアーの中でも特にリクエストが多く、シェフにも人気の商品です。
渡辺社長からソーセージ、ハム、サラミなど、10種類以上の商品をご紹介いただきました。八ヶ岳山麓から湧き出る軟水はハム作りに適しており、さらに晴天率が高く適度な湿度を保つことができるので豚の飼育に適した環境だそうです。ソーセージは沸騰した後、火を消して10分ほど茹でる調理法をご紹介いただきました。きたやつハムの商品はまちの駅 佐久穂農産物直売所やヘルシーテラス佐久南、佐久平駅2階プラザ佐久などでも販売されています。ソーセージは社長おすすめのボイルを試してみたいですね!
きたやつハムHP:https://kitayatu-ham.co.jp/

2か所目は佐久市の橘倉酒造(きつくらしゅぞう)。
橘倉酒造は、フランスに販路を広げたり、敷地内に蔵人の宿舎を改装した、日本初の酒蔵ホテル「KURABITO STAY」を運営したり、伝統を守りながら新しい取り組みに挑戦しています。

まずは酒蔵の見学です。酒造りの手順に沿って、洗米、蒸し、貯蔵タンクを見学させていただきました。

続いて、日本酒3種、甘酒、甘酒マカロンをいただきながら、井出社長からご紹介いただきました。
橘倉酒造の「こうじと井戸水だけの手づくり甘酒」は、国内外で愛されている自慢の一品です。直営ショップ「酒楽」では豆乳や青汁などおすすめの割り方を紹介してもらえます。

橘倉酒造の今後のテーマは、若い世代などライトユーザーに日本酒文化を伝えること。地域の特産とのコラボメニューを積極的に開発しています。日本酒のマカロンは、佐久市中込の人気ケーキ店・ピータースとの共同開発で、純米吟醸酒を使い、米粒をマカロンの上にトッピングしています。アルコール分は飛ばしてあり、日本酒の風味が楽しめます。
日本酒マカロン購入はこちら

他にも、佐久市・井上寅雄農園とのコラボ「イチゴ甘酒スムージー」、信州産「南高梅」を使用した梅甘酒なども人気商品です。

橘倉酒造HP:https://kitsukura.co.jp/

続いて、3か所目の小諸市・脇本陣粂屋へ。食事処をお借りして、生産者の方のお話をお聞きしました。

小諸市の生産者の食材を使った試食御膳。古久庄村松商店のお米、信州味噌(株)の味噌汁、オーガニックファーム ハスカータの野菜の漬物とカボチャの煮つけ、花豆煮。

古久庄村松商店の7代目店主でお米マイスターの村松様からお米をご紹介。小諸市をはじめとする佐久地域は、日照時間・雨量・標高・昼夜の寒暖差など、お米にとって良い気候条件がそろっています。さらに、粘土質の土壌が多く、良質で美味しいお米がとれるそうです。オリジナルブレンド米は程よく締まった粒で、冷めても美味しくいただけます。塩むすびを試食しましたが、適度な弾力があって美味しかったです。
古久庄村松商店HP:http://www.kokushou.net/index.html

信州味噌株式会社の森様から小諸の歴史や味噌のご紹介。2024年に創業350年を迎える、北国街道沿いの老舗味噌店です。ブランド名は「山吹味噌」。「大豆・麹・塩」の3つの原料しか使わない無添加味噌で、長期低温熟成でつくられたコクと濃厚な香りが特徴です。この日の試食の味噌汁は出汁を使わず、二種類の味噌をブレンドしています。
信州味噌株式会社HP:https://www.yamabukimiso.com/

オーガニックファーム ハスカータの松野様から野菜のご紹介。5年前に移住して農薬や化学肥料を使わないオーガニック野菜を栽培しています。元々オーガニックにこだわったわけではなく、野菜を作り始めたら農薬は必要なかったそう。初めて見るような珍しい品種を育てています。漬物として試食した菊芋は、元々フランスで栽培され、生食も可能です。似たものがなく、独特な食感だそう。つるくびかぼちゃは皮が薄く、種が少ないので食べられる部分が多いのが特徴です。スプーンですくってデザートとして食べるのもおすすめ。他にもカブ、大根、ごぼうなど多種多様な野菜を育てています。
オーガニックファーム ハスカータFacebook

花豆の生産者・荻原様からのご紹介。花豆は紫に黒の斑点が入っていて粒が大きいのが特徴。小諸市や南佐久郡で生産されていて、佐久地域の直売所でよく見かけます。荻原さんは小規模に経営しているそうですが、大粒を出荷するため収穫のタイミングを工夫したり、大規模農家とは違った収穫方法をしているそうです。
試食の煮豆の調理は元料理人で現在は脇本陣粂屋の花岡理事長が担当しました。花豆は24時間炊いても壊れず、ふっくらと仕上がるそうです。一般的には煮豆にして甘くいただきますが、甘くなく食べられる方法があればいいなというお話もありました。

最後に向かったのは、ジオヒルズワイナリー
富岡代表からお話を伺いました。ジオヒルズワイナリーは2002年からブドウ栽培を始め、2018年からワインの醸造を始めました。近年は「香り」をテーマに作っており、今年は白ワインのできが良いそう。スパークリングにも尽力されています。
ジオヒルズワイナリーHP:https://giohills.jp/


みまき大池すぐ隣の高台にあり、1階は醸造場、2階はカフェになっていて、カフェでは360度ガラス張りの絶景が見晴らせます。条件が良い時は富士山まで見えるそう。ワインやサウナのイベント、軽井沢のホテルディナーとしても利用されています。

ジオヒルズワイナリー会場では、佐久地域のおつまみとワインや日本酒を味わいながら、参加者や生産者の方同士で交流しました。

佐久市春日のボスケソ・チーズラボのチーズ。ソムリエ資格を持つオーナーこだわりの本格チーズです。黒澤酒造の蔵付き乳酸菌を使った「MIMAKI KIMOTO」や佐久市・大澤酒造の蔵付き乳酸菌・酵母を使った「MOCHIZUKI」など、地域の原料を使って、地名やゆかりのある名前をつけています。
ボスケソ・チーズラボHP:https://bosqueso.official.ec/

ツアーでお話を伺った、きたやつハムの一本ももハムも登場。参加者のイタリアンシェフに切り分けていただきました。程よい塩気で、薄切りが美味しい。

佐久市野沢のla boulangerie Lien(リアン)のブレッド。バゲットやハード系のパンはチーズや生ハムと合わせて美味しくいただきました。信州サーモンのキッシュや、佐久市の長野牧場のライ麦を使ったパンなど、10種類のパンをご用意いただきました。
la boulangerie Lien(リアン)HP:https://lien2008.jp/

ツアーに帯同しお酒を解説いただいた利き酒師の酒鋪清水屋(小海町)の小山社長、ワインのシニアソムリエの小宮山酒店(小諸市)の岩下オーナーおすすめの日本酒、ワインを試飲しました。

バスツアーを終えて、参加者のシェフの皆さんから「元々取り扱っていた食材も、初めて社長と話すことができて貴重な機会になった」、「食材のストーリー性やルーツも踏まえて提供していきたい」、「伝統を守りつつ、新たな事業に挑戦する姿勢が経営者として刺激になった」など様々なご意見をいただきました。

小諸・佐久観光地域づくりプロジェクトでは、今回参加いただいた飲食店のシェフやオーナーの皆さん、生産者の皆さんと協力して、地域の食材を地域で美味しく味わう感動体験を提供する地域づくりを目指して、今後も取組を行っていきます。
今回ご紹介した生産者の食材は、直営店や佐久地域の道の駅、オンラインショップなどで購入することができます。生産者の想いが込められた味をぜひお試しください。

写真の一部は、ツアーに帯同いただいたカメラマン・プリチャード香里さん(小諸市)の写真を使用しています。

佐久地域振興局商工観光課 0267-63-3157

バスツアーの立ち寄りスポット

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