11月27日の月曜日の夜。
北相木村で「とおかんや」と呼ばれる年中行事が行われました。
今年もやりますよーという連絡をいただき、昨年に引き続いて参加させてもらいました。
とおかんやとは、漢字で書くと「十日夜」となります。
旧暦の10月10日にあたる日に行われる昔ながらの収穫祭のことで、「刈り上げ十日」とも呼ばれます。
この日は稲の刈り取りが終わって、田んぼの神様が山に帰る日とされています。
そんな日の夜に、その年の稲の収穫に感謝して翌年の豊作を願い、稲刈り後のわらを束ねてつくった藁鉄砲で地面をたたきながら唱えごとをするのが、「とおかんや」。
北相木村では、子どもたちがグループになって地区の各家をまわり、お庭で藁鉄砲をぶったたきます。
そして、そのお礼にお菓子をもらえるという、なんだか日本式ハロウィンみたいな風習です。
かつては佐久地域内でも多くの場所で行われていたそうですが、今はほとんど途絶えてしまっています。
知らない人や、そういえば子どものときにしたことがあるという人が多いのではないでしょうか。
事実、北相木村でも3年前までは途絶えてしまっていました。
しかし、今こうして復活して、地域に受け入れられてきています。
これは北相木村で行ってきた山村留学が軌道に乗って、多くの子どもたちが1~3年ほど村に住んでくれるようになり、 「村の子どもたち」になってくれているからです。
(この山村留学のこどもたちは、今年の10月に行われた環境フェアでも太鼓の演奏をしてくれました。)
東京などの都会からやってきた子どもたちが、小さい山間の村の人たちとこうした行事を通じてかかわりあう。
昨年に比べ、さらに地域の人たちが喜んでいる姿が多くみられた気がします。
外に出てきて、お菓子を渡してあげてから、寒い夜の中、しばらく子どもたちを見送ってくれる。
昨年も思いましたが、これがとてもいい風景なのです。
留守にしているにもかかわらず、家の明かりをつけて、子どもたちへのお礼のメッセージとともにお菓子を置いてくれていた家もありました。
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