「旬」の宅配便~佐久っと通信~ いつでも新鮮! 職員が見つけた佐久地域の「旬」の魅力をお届けします。 どうぞ、さくっと見てください。

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五郎兵衛用水を歩く会に参加してきました!

 

『堀貫の維持管理の苦労』

 莫大な資材を投じて開削された五郎兵衛用水。開削の時の苦労もそうですが、その後の維持管理を担った農民たちの苦労も、並大抵のものではなかった様です。

 この地域一帯は、「火山角礫岩」と呼ばれる脆い地質から成る山が多く、もろい分掘りやすいですが、同時に”崩れやすい”という特性があります。

 

 この水路を守るため、周辺の農村からは、毎年延べ7000人もの人足が、水路の維持管理に当てられていたそうです。

 「ねこだ」と呼ばれる大型のワラのむしろを壁にあてたり、土手の補強するため畳芝を張り付けたり。これを農作業と並行して実施していたというから驚きです!

 

 さらに、先にも記したとおり、脆く崩れやすい堀貫の崩落などは大問題で、復旧が不可能と判断された場合は、新たなルートで掘り直したり、というようなことも行われていたそうです。

 なかには半年も掛けて掘り直した堀貫がたった4ヶ月で崩れてしまい、急遽、昔に崩れて使えなくなっていた古いルートを修復して使うなど、信じられないような苦労もあったそうです。

 

 生活に直結していた命の用水路。

 泣きたい気持ちを堪えて、善後策を検討する農民たちの強い意志を感じます・・・。

 

・・・こんな貴重な裏話を聞きながら、歩く会は順調に進みます。

 今回も水路の技術的な話と水源林の保全活動について講師を務めさせて頂きましたが、参加者の皆さんは皆熱心にメモを取られ、うんうん頷きながら聞いて下さいます。

 こちらも気持ちよく役目を全うできました。ありがとうございますm(_ _)m

 

 当日はとある方の“神通力”による雨も懸念されましたが、それも後半に若干発揮されただけに終わり、最後は恒例、「望月高原ヨーグルト」にて美味しいソフトクリームと飲むヨーグルトに舌鼓を打ち、会は無事閉幕となりました。

 

 参加された39名の皆様、お疲れ様でした!

 今後もこの学びと癒しを同時に味わえる「五郎兵衛用水を歩く会」が、長く継続されていくことを祈り、筆をおかせて頂きます。

   

 

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