2019.12.24 [ 佐久の歴史 ]
国内最古級の擬洋風建築!旧中込学校(佐久市)をご紹介!
こんにちは。商工観光課のまっさんです。
突然ですが、今年9月、松本市にある「旧開智学校」が、長野県内で10件目となる国宝に指定されたのはご存知でしょうか?
近代学校建築としては初の国宝であり、改めて近代教育の遺産、擬洋風学校建築が脚光を浴びました。
そして、なーんと!ここ佐久市にも、明治時代の擬洋風学校建築があるのです!
それが、今回ご紹介する、国指定重要文化財&長野県宝である「旧中込学校」です!
純白の壁。和風・洋風の混ざったような美しい外観です。
旧開智学校の校舎は明治9年、旧中込学校の校舎は明治8年完成。現存する擬洋風学校としては、最も古い建築物の一つです。
事務所で入場料を払うと、校舎内を見学できます。
歴史を感じるオルガン。なんと、弾いてみることができます!(元々なのか古くなったからなのか、足踏みペダルが重いです。これが歴史の重み?)
実際に使われていた机や黒板、算盤などの資料が展示されています。(一人一枚のミニ黒板が置かれています)
二階に上がると、美しいステンドグラスが廊下を照らしています。
当時としては珍しいガラスを使用していたことから「ギヤマン学校」と呼ばれ、開校当時は多くの見学者が訪れたそうです。
かつての教室、職員室、校長室などの各部屋に、貴重な教育資料が展示されています。(昔の子供はこんなに難しい漢字を習っていたの!?となります)
現在中には入れませんが、学校のシンボルである太鼓楼(屋根の上にある八角塔)は、生徒たちだけでなく、村人たちにも時を告げ、愛されてきたそうです。
実は、この旧中込学校校舎も、今年の台風15号・19号の被害を受けています。校舎の外壁が一部崩れてしまい、シートに覆われている状態となっていました。
旧中込学校の隣は、現在「成知公園」という公園になっています。(旧中込学校の前身が「成知学校」)
この公園には、「高原のポニー」こと、蒸気機関車「C56101号」と、ガソリンカーが保存展示されており、JRの「小海線」とその前身である「佐久鉄道」の歴史を学ぶこともできます。
小海線ファンの皆さまもぜひ!
以上、「旧開智学校」の国宝登録に便乗?し、佐久市の「旧中込学校」をご紹介しました!
歴史を感じるだけでなく、花の季節などの景観もとても美しいので、ぜひ気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。
佐久地域振興局商工観光課
0267-63-3157
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
佐久地域振興局 総務管理課
TEL:0267-63-3131
FAX:0267-63-3105