2023.09.06 [ 長野地域の【自然】 ]
【野生鳥獣対策】ドングリとツキノワグマの深い関係。気になる!!今秋のドングリは豊作??凶作??
みなさま、ごきげんよう!林務課N・K・wです。
先日、北海道でコードネーム「OSO18」というヒグマが退治されたというニュースがありましたね。
4年間で66頭の乳牛を襲ったと言われています。
さて、長野地域管内でも8~9月は山に食べ物が無いのか、「ツキノワグマ」🐻による農作物の被害が頻繁に起こっています。(以下、今年のトウモロコシ被害の様子。電気柵を超えて入ってきてしまいました)
トウモロコシ🌽、モモ🍑、リンゴ🍎、ブドウ🍇など。農家のみなさんにとっては死活問題です。筆者の大好物ばかり、、、
ということで、山へドングリ🌰の豊凶(実のなり具合)調査に行ってきました!!
実は、ドングリ🌰とクマ🐻は切っても切れない関係なのです。
(※野生鳥獣の保護管理、被害対策は林務課の重要な業務の1つなのです!!)
秋になると、クマはドングリを大量に食べて冬に備えます
一説には、ドングリが凶作の年はクマが餌を求めて人里に出没せざるを得なくなる、と言われています。
クヌギのドングリ
さて、気になる長野地域の状況はどうなのでしょうか??
さっそくKさん、Nさんとともに山へ調査にでかけました。
まずは、6か所ある調査地点のうち、地附山のクヌギ・コナラの状況調査を行いました
樹木のてっぺんから下のほうまで、双眼鏡も使って、時間をかけて調べます
実をつけている枝は、本当に少ないですね・・・
地附山周辺は標高的にクヌギが中心ですが、とにかくドングリは少ないですね~。見つけるのも一苦労です
なぜ??まだ熟していないコナラのドングリがたくさん落ちていました。謎
次は戸隠へ
奥社入口周辺に標準木があります🌳
ミズナラ。やっぱりドングリは少ないですね~
霊仙寺湖の標準木も調査しました。
毎年同じ木で調査を行うことで、経年変化を追跡しています
霊仙寺湖では、戸隠に比べて多くの実をつけていたので、少し安心しました。
豊作になるとツキノワグマの出生率が上がり、翌年の出没が増えるとも言われていますが、、、。
(人間の勝手な考えだとは十分承知しておりますが)ツキノワグマが秋~冬に里へ出てこないことを願いつつ、調査を終えて帰ってきました
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
長野地域振興局 総務管理課
TEL:026-234-9500
FAX:026-234-9504