みなさん、こんにちは。林務課のちさんガール(新婚)です。
梅雨明けは未だだというのに、仕事終わりのビールが恋しい季節ですね。
さて、去る7月13日、長野市生涯学習センターにおいて「森林の防災・減災講座2016【長野編】」が実施されました。
「あらためて知る ふるさとの地質と地形」と題し、長野県環境保全研究所の富樫均氏による「長野県の地質」、長野県林業総合センターの戸田堅一郎氏による「地形から見た山地防災」の豪華2本立てで講演が行われました 。
富樫氏は地質を専門に研究をしていて、「長野県デジタル地質図2015」の作成にも携わったおひとりです。さらには、その専門知識の深さからNHKの人気番組ブラタモリにもご出演され、タモリさんに上田城周辺の地質の秘密を説いています。
災害の素因として重要な「地質」は、私たちの暮らしにとって実は身近なものだったりします。自分の家の周辺はどのような地形をしているかご存知ですか?
長野県は多様な地質や自然環境を有している反面、地質的にも地形的にも災害の危険が多いところです。もしかしたら、普段暮らしている地面の下はとても弱いのかもしれません…
また、長野県デジタル地質図は、GISでの操作機能を有していて、Google Earthに落とし込んで鳥瞰的に地質図を見ることもできます。好きな人にはよだれモノです。
今後は、災害時の活用だけでなく様々な場面に利用できるツールのひとつではないかと思った小生です。興味がある方は長野県環境保全研究所(026-239-1031)へお問い合わせください。
戸田氏による講演では、「地形から見た山地防災」と題し、自らが開発した「微地形図(通称CS立体図)」を活用した地形判読と活用事例についてお話しいただきました。
尾根部は赤く、谷部は青く、急傾斜ほど色が暗く、緩傾斜は明るく見えるというCS立体図は、その名のとおり地形が立体的に見え、視覚で直感的に地形が分かります。
こちらもGoogle Earthに取り込みが可能で、ただでさえ立体的なものがさらに3D化して見えてしまいます。
戸田氏は、次回松本で開かれる講座においてもCS立体図を活用した事例として地域防災についての講演を実施します。興味のある方は、ぜひそちらもチェックしてください。
↑ パネルの展示などもしました~
山地災害防止キャンペーン(5月20日~6月30日)の一環として行われた今回の講演ですが、キャンペーンが終了しても、これから台風シーズンもあり、まだまだ雨が多い季節が続きます。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
長野地域振興局 総務管理課
TEL:026-234-9500
FAX:026-234-9504