2025.10.27 [ 長野地域の【林業】 ]
長野県産の少花粉スギのお話 ~米子採種園レポート~
みなさん、こんにちは。林務課のTです。
林業には50年100年単位のサイクルがあり、今、主伐期(=収穫期)を迎える森林がたくさんあります。
さて、木を伐ったら、次はどんな木を植えましょうか?
これまでは、成長のいい木、病害虫に強い木、形のいい木に重点が置かれていましたが、これからは「花粉の少ない木」が重要
時代ですねえ~~w
花粉の少ない木・・・そんなステキな木があるんですか![]()
現在、県では米子採種園(須坂市)で少花粉品種のスギを育てる取り組みをしています。
スギの花粉が少なくなれば、将来的に花粉症に悩まされる人が減るかも![]()
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米子採種園の母樹(手前の小さな木)
Step1 花粉の元となる雄花をごくわずかしか着けない少花粉品種の母樹を育てる
Step2 母樹に処理を行い、球果(種子)を採取する
Step3 種子から少花粉スギ苗木をつくる
Step4 苗木を山に植えて、新しい森をつくる
昨年度は約12リットル、今年度は約80リットルの球果を採取できました![]()
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昨年採取した種子を春に植えて、半年で苗木は約20㎝にまで成長
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うまくいけば、来年秋頃、1万本ほど出荷できそうです(野沢温泉村で生産中)![]()
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自然相手なので、試行錯誤の日々ですが、少花粉スギへの植え替えが進むよう頑張っていきます![]()
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