信州森林づくり応援ネットワーク

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人に伝えるための「ことば」を紡ぐ~林業士入門講座~

長野県林業総合センター 指導部です。

7月から始まった「林業士入門講座」も今回が第4週目に入りました。
林業を核とした地域のリーダーを育てるこの講座では、講座終了後に林業士としてすぐに活動できるよう、各自で計画をたててもらうことを求めています。
10月7日から始まった第4週目の講座では、最初に自身が考えた計画内容を発表してもらいました。

発表会場としたのは、県立長野図書館
多くの本を収蔵する図書館には、本だけでなくインターネット環境も整備され多くの情報が集まっています。さらに図書館には、数多の情報を整理して引き出す役割である司書が居ます。そこで、図書館の情報と司書さんの知恵を、受講生の想いを整理するために役立ててほしいと、3年前から県立長野図書館に協力をいただいています。

今年の講座では、7月の第1週目と、8月の第3週目に協力していただき、図書館の情報を知ることや、自分の想いを人に伝える技術を学んできました。

そこで学んだ成果を発表することで、自分の想いを形にする今回の中間報告としたのです。
中間報告をすることで、新たな課題も見えてきます。
報告をしてみたけれど、「自分の言いたいことがうまく伝わらなかった。」ということも多いので、司書さんを交えた小グループに分かれて話し合いを行いました。

研修の度に顔を合わせる仲間や司書さんとの話し合いで、少しずつ言葉にできなかった自分の想いが整理されていきます。
その結果、自分の想いを裏付ける新たな情報の必要性に気づくことも生まれました。
そうなると司書さんの本領発揮。さっと、館内の書籍を検索し、情報を引き出してもらいました。

こうして、自分たちの想いを人に伝えられるような情報の整理を進め、初日の研修は終了しました。

でも、情報が整理されれば、それで充分とはなりません。
私たちが活動していくために、必要な助成金を獲得する場合や、活動を広く波及させるために情報発信するなら、文章はとても大切です。

そこで、2日目の研修では、「伝わる」文章を書くことを主眼としました。
日ごろ、文章を扱うことが多い私たちでも、「伝わる文章」をどう書けばよいのかを的確にお話しできるのは難しいです。
そこで、「伝わる文章」とは何かを教えてくれる、東京都西東京市にある耕文舎の代表である赤羽博之さんをお招きして、「文章のブラッシュアップ 愛のある゛伝わる“文章にしよう!」というテーマでお話をいただきました。
赤羽さんの講習では、文章力を身につけるために必要な「コツと貯金」について語っていただきました。

「この人は、「文章が書ける!」と思い出す人は、ビジネス文書に限らず、なんでも書けて、仕事もできるという人ではありませんか?」という赤羽さん。講師の赤羽さん自身もまさにそんな方で、3時間の講義にも関わらず、柔らかい語り口と、ユーモアあふれた内容で、時間があっという間に過ぎてしまいました。

受講生は、「研ぎ澄ました文章であれば短くてもよいのだ」「文章は相手を思いやる気持ちや愛が重要」という思いや、「良文の書写を行う」と次の目標に向かって歩き始める決意をした人もいました。

今回の講座を終えて、受講生はラストスパートに入ります。一年間かけて温めてきた自分の想いをどのように形にするのか。それを受けて、将来的には森林・林業を核とした地域を創り上げていくのか。その目標に向かって、まずはどこから手を付けるのか?
「伝わる」文章として仕上げていくまでのハードルの高さに悩みは尽きないかもしれません。でも、そんな想いを、愛のある文章で描ければ、もっと地域や林業が元気になっていくのではないかと思っています。

今年度の林業士入門講座も12月で終了しますが、これまでの研修を活かしてどのような取りまとめにつながっていくのかが期待されます。

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