信州森林づくり応援ネットワーク

あなたにちょうどいい森林との付き合い方を探す場所、それが「信州・森林づくり応援ネットワーク」です。楽しみ方を発見すれば、森林との距離はグッと縮まりますよ。信州には、森や山などの自然に魅了されている多くの人がいます。そんな人々が、きっかけのほしいあなた、つながりを求めているあなた、スキルアップしてみたいあなたをご案内します。信州の木を使った取組の話題もありますよ。

どうぶつをよく知る紙工作の魅力

林業総合センター指導部です。

長野県林業総合センター森林学習展示館では、森林に親しむための「森林教室」を年間20回ほど実施しています。
年間計画では、2月で終了だったのですが、3月にも何か出来ないかと考え、これまでに実施したことがない特別企画として、野生動物に親しむ企画を考えました。
とはいえ、野生動物というものは、普段は私たちを警戒していて、なかなか出会うことがありませんし、もし出会えたとしても一瞬のうちに姿を消してしまいます。
雪のある地域では、雪の上に残された足跡を追いかけるアニマルトラッキングという方法も使われていますが、温暖化している昨今では、林業総合センターの敷地が雪で覆われているという日も少なくなり、痕跡を探すことも簡単ではありません。
そこで、別の方法でアプローチしてみようということで、動物を徹底的に観察することで作品を制作している紙工作作家のごとうけいさんをお呼びし、紙工作を作りながら動物の不思議を感じてもらおうと考えました。

ごとうさんが作る紙工作は、本当に一枚の紙で出来ているの?と思われるほどリアル。
そのこだわりは、野生動物に限りません。
実は、松本を本拠地とするサッカークラブ松本山雅FCのマスコットキャラクターであるガンズ君のペーパークラフトもごとうさんの作品。
このほかにも多くの作品を製作されており、ご本人にお聞きするとその数300種類以上とのこと。

今回のイベントに合わせて、ごとうさんの作品を大量に持ち込んでいただきました。
せっかく多くの生き物がやってきたので、受付にもハシビロコウに立ってもらいました。

今回は、林業総合センターに棲んでいる生き物を題材に取り上げることにしました。

そこで今回は、林業総合センターの森にずっと住み続けてくれているムササビと、今年の干支でもあり、この森にも棲んでいるイノシシの2種類を選びました。

とはいえ、いきなり紙工作で動物の観察をするよりも、まずは、相手の生態をよく知ることが大切なので、まずは森へでて自然観察。

夜行性のため、昼間は寝ているムササビなので、本人に出会うことは無理ですが、食べ跡や、木登りの痕、お昼寝していそうな場所などを発見しながら、本人には出会いませんが、ムササビの暮らしを想像していただく時間を取りました。

こうした野外での観察を終えて、教室に戻り、工作開始。

まずは、山折り、谷折りのルールに従って、折りぐせを付けた後で、輪郭に沿って切り抜き、工作開始。
型紙には、順番に組み立てれば仕上がるように番号が振られており、その番号順に一つずつ形を作っていけば、完成するように作られています。
一つ一つの部品をのり付けしながら、平面だった紙が徐々に立体へと変化。

手元に配られた組み立ての説明書を見ながら、わからないところはスタッフにたずねながら、少しずつ形にしていきました。
今回は、「間違って切ってしまったことで、作品が出来なければもったいない」というごとうさんの配慮で、本来ははさみを使って丁寧に裁断しなければならないところ、事前に切れ目を付けていただいたため、一番大変な「ハサミで切る」作業がほとんどなかったことで、全員がスムーズに作業を行うことができ、工作開始から1時間ほどで2種類の生き物が完成しました。

全員の作品が完成したところで、それぞれの動物の特徴がどのように表現されているのかの解説。
野生動物を実際に見たとしても気が付きにくいような、手足の位置や形、おなかの形や模様の付き方など、こだわりのポイントを教えていただきました。
実際に手に取って動物をつくることで、改めて森の生き物の特徴が感じられた時間だったのかと思っています。

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