2017.03.02 [ 林業総合センター ]
急な山や奥山から木材が出せる架線集材
長野県林業総合センター指導部です。
県内の森林の中には深い谷や急峻な地形のため、道路がなかったり、道路を開設するのが困難な場所がたくさんあります。こうした場所から木材を搬出するためには、下の写真にあるようにワイヤロープを張り、山の中から道路の脇まで木材を運び出す「架線集材」が有効です。
架線集材は、皆伐作業が盛んな時代には、広く使われていましたが、間伐が中心となっていた昨今では使う人も少なくなっていました。しかし、木材資源が充実し、国産材が見直されるようになると、道路がない奥山や急峻で道路開設が困難な場所からも木材を搬出できる架線集材が見直されてきました。
そこで、林業総合センター指導部では、下の写真のような昔からある集材機を使った架線集材の現場で工程調査を始めました。
林業関係者でも、架線集材そのものを見る機会が少ないことから、朝日村での調査に際しては、松本地方事務所林務課の林業普及指導員や役場の職員にも協力をお願いし、下の写真のようにみんなで一緒に調査を行いながら架線集材の現場を知ってもらいました。
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