2016.07.26 [ 林業総合センター ]
山村を理解するために
長野県北部地震では、村内の多くの住宅や土蔵が被害を受けてしまったのですが、震災が発生する10年以上前から栄村で調査を行っていた白水教授らの仲間が、倒壊した土蔵や住宅に入り込んで、地域住民や多数のボランティアと一緒に、廃棄されてしまう可能性があった多くの古文書や民具を救い出したのです。
救出された文化財は、白水教授の活動に賛同する多くの仲間の協力で震災で受けた汚れを落とし、上の写真のように丁寧に整理されました。
こうして整理された古文書や民具は、栄村の財産として地域での理解を産み、文化財を展示するだけでなく積極的に活用することのできる施設として、平成28年8月6日に「栄村歴史文化館 こらっせ」が開館することになったのです。
今回実施した「林業士入門講座」の研修で訪れたときは、8月6日のオープンに向けた準備作業の真っ最中ということで、上の写真のように、私たちが講義を受けている脇で、民具の展示準備が行われているというあわただしい風景でした。
せっかくお邪魔させて頂いたので、私たちもお手伝いをさせて頂きました。今回は、下の写真のように展示資料を貼るパネルの作成や、展示の一部に使うことになった土蔵の壁板を別の場所から運び出して、展示できるようにきれいに掃除するなど、時間の都合でちょっとだけでしたがお手伝いをしてきました。
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