2011.12.26 [ 上伊那/森林レポ ]
「伊那谷の林業を考える研究会」を開催しました!
<上伊那の森林レポート>
国の林業再生プランに伴い様々な制度改革が進められる中で、伊那谷の林業関係者はどのように施策・業務を推進すべきか、事例発表を中心に理解を深めようと12月20日(火)、信州大学農学部(南箕輪村)において「伊那谷の林業を考える研究会」を開催しました。
テーマは「適正な森林管理と計画的な施業の実施に向けて」。諏訪・上下伊那地域の林業関係者や農学部の学生など約130名が参加しました。
基調講演では、林野庁経営課の清水隆典林業経営指導官が「提案型集約化施業の推進と施業プランナーの育成について」と題して講演を行い、林業再生プランの具現化に向けた林野庁の戦略を詳しく解説いただきました。
また、県の久米義輝林務部長の講演では、「長野県の森林づくりについて」と題して、林業再生への県としての取組の紹介に加え、「足元の地域を見直す」という地域づくりの視点を強調した話をいただきました。
事例発表は、南信森林管理署の佐田有紀さんによる「伊那谷における国有林の歩みと展望」、信州大学4年生の宮口一成さんによる「ホイル式ハーベスタ及びフォワーダを用いた集材システムの適用について」、林業総合センターの青柳智司さんによる「集約化ができる林業士の養成について」。
それぞれの講演や事例発表に対して会場からも意見・質問等が出されるなど、参加者一同、テーマについて一層の理解を深めることができました。
司会兼コーディネーターの信州大学植木達人教授は、一連の議論等を経て、効率化・合理化を進める国の政策に、伊那谷ならではの「地域の個性」を活かす視点が必要との見解を示され、今後も関係者が連携して、継続的に「伊那谷の林業」を考えていく必要があると締めくくりました。
研究会の開催状況
林野庁経営課清水指導官の講演
久米林務部長の講演
上伊那地方事務所林務課からのレポートでした。
※「上伊那の森林レポート」のアーカイブは、上伊那地方事務所林務課のホームページ(URLは以下のとおり)からご覧ください。
http://www.pref.nagano.jp/xtihou/kamiina/rinmu/brogkoshin.htm
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