2012.08.01 [ 上伊那/森林レポ ]
夏は薪の季節? ~南みのわ美森倶楽部~
<上伊那の森林レポート>
真夏の暑い日差しの中でやることと言えば…? そう、「薪づくり」です。
薪ストーブの普及率が比較的高いと言われている上伊那地域では、冬に向けて薪を確保するための作業が各地で行われています。
薪ストーブ用の薪の質は「どれだけ乾燥しているか」が重要。冬になってから切り出していたのでは、水分が高くて良い薪になりません。そこで、薪ストーブを燃やさない時期にしっかり準備をしておくことが必要です。
南箕輪村の「南みのわ美森倶楽部」。昨年発足した薪ストーブユーザーで構成される倶楽部で、ボランティアで森林の手入れを行いながら、残材を薪として分けてもらう活動を展開しています。
7月14日(土)と28日(土)、うだるような暑さの中、この倶楽部の薪づくり活動が行われました。
今回の現場は、昨年度間伐が実施された村有林の近くにある土場(木材の集積場所)。搬出後に販売されずに残っていた村有林の低質材を整理・処分するため作業を行いました。
参加者の皆さんは、軽トラにチェーンソーを積んで集合。ミーティングで安全作業のための段取りを確認し合った後、それぞれの現場に別れて作業を進めました。45cmの長さに切り分け、それぞれトラック1台分を持って帰ります。
また、今回の作業では、薪の製造・販売を行っている㈱ディーエルディー(伊那市)へ、村の了解を得て軽トラ2台分の薪材を試験出荷しました。「どんな作業をどれくらい実施したら対価として何円くらいになるのか」ということがよくわかりました。収入分は倶楽部の事務経費に充てられます。
暑い中での薪づくり作業は結構キツイ仕事ですが、大勢の仲間と汗を流すのは楽しいことです。参加者の皆さん、お疲れ様でした!
写真① 参加者の軽トラの列
写真② ミーティングで安全作業のための確認
写真③ 玉切り作業が進みます(材はアカマツ、ヒノキ等)
写真④ 薪材がどんどん玉切られていきます
写真⑤ こちらは別の土場
写真⑥ 休憩時間はチェーンソーの整備方法など会員同士の貴重な情報交換の場です
写真⑦ 切った後は積み込みです
写真⑧ これは試験出荷用の荷台
写真⑨ ㈱ディーエルディーの薪置き場
写真⑩ 軽トラ2台分を納めました
上伊那地方事務所林務課からのレポートでした。
※「上伊那の森林レポート」のアーカイブは、上伊那地方事務所林務課のホームページ(URLは以下のとおり)からご覧ください。
http://www.pref.nagano.lg.jp/xtihou/kamiina/rinmu/brogkoshin.htm
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