2011.06.27 [ 森林なるほど情報 ]
木材価格は右肩下がり?~長野県の森林・林業は今?⑤~
不定期掲載の本シリーズ。
第5回目の今回は、長野県の木材価格、林産物の生産額についてです。
まずこのグラフですが、これは長野県内における主要な樹種の丸太価格の推移を表したものです。
ご覧のとおり、昭和55年頃をピークに木材価格は減少の一途をたどり、平成21年度には、
ヒ ノ キ:20,300円/m3
ス ギ:12,300円/m3
カラマツ:12,100円/m3
となっています。
これは、皆さん既にご存じかもしれませんが、1960年代に始まった外国産木材の輸入自由化などの理由によるものです。
次のグラフですが、これは、長野県における林産物の生産額の推移を表したものです。
昭和の後半から平成のはじめまでは、年間400億円を超える生産がありましたが、木材価格と同様にその後減少をたどり、ここ数年は90億円前後の生産額で推移しています。
※1:「特用林産物」には農政部所管のきのこ類は含みません
※2:「その他」は、木炭、薪、林業用種苗の合計です
決して明るい話題ではありませんが、このように非常に厳しい状況下におかれている林業・木材産業を再生するため、林務部では各種の施策を展開しています。
次回からは、少し固い表現になりますが、「長野県の森林・林業施策」をテーマに、林務部の施策をできるだけ分かりやすくご紹介させていただきます。
<本件に関するお問い合わせ先>
林務部森林政策課企画係
TEL:026-235-7261
FAX:026-234-0330
メール:rinsei@pref.nagano.lg.jp
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