2024.05.25 [ 安曇野市松本農業農村支援センター ]
「水稲奨励品種決定ほ」の田植えを行いました!
みなさんお米は好きですか!
松本農業農村支援センターのNです。
ご存じかもしれませんが、長野県の稲作は全国トップレベルの品質・収量を誇っています。
1等米の割合は長年90%台を、10a当たりの収量も600kg台を保っており、地形・気象条件に恵まれ農薬使用回数も全国でトップレベルの少なさです。
また、当センター管内では、4月から5月上旬頃にかけて田んぼに水が入りますが、水を張った田んぼに北アルプスが映り込む風景は「水鏡」と言われ、この時期ならではの風景として地元の人々や観光客の楽しみの一つとなっています。
この風景が守られているのは、たくさんの農家さんが丹精込めてお米を作っていただいているおかげです。
では、長野県で栽培されている米にはどのような品種があり、どのように選ばれているか皆さんご存じでしょうか?
実は、県が深く関わっています。
奨励品種とは?
奨励品種とは、各都道府県がその都道府県に普及すべき優良な品種として決定した品種のことです。対象となる農作物は、米、麦類、大豆の主要農作物に加えて、小豆、ソバ等の雑穀類などの主要農作物以外にも、各都道府県がそれぞれ独自に定めています。
長野県では、優良な特性を備える普及すべき品種として、水稲では12品種が指定されています。(主食用米:「きらりん」、「ゆめしなの」、「あきたこまち」、「ひとめぼれ」、「コシヒカリ」、「風さやか」など)
奨励品種決定のための調査
奨励品種は、一度指定したらずっとそのままというわけではありません。
年々変化する気象条件への適応性(栽培しやすさ・病害虫に対する強さ)や消費者の嗜好の変化などの観点から、国・都道府県の研究機関等で日々新たな品種・系統が作り出されています。
そのため、これらの新品種が長野県の多様な地形・気候等に適合するかどうか、また、現在の品種と比較して優れた特性(収量性・病害虫抵抗性・品質等)を示すのかどうかを判断するため、実際に栽培試験を県下各地で行い調査しています。
松本農業農村支援センターでは、松本地域で将来作付けを奨励する水稲品種の候補を決めるため、「水稲奨励品種決定ほ」の田植えを令和6年5月14日(火)に安曇野市内で実施しました。
現在栽培されている品種、将来松本地域で栽培されることになるかもしれない品種、合計10品種を作付けし、生育や収量、食味について今後調査していく予定ですので、調査結果をお待ちください!
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