来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

来て!観て!松本『彩』発見

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流れる砂 ~安曇野市穂高の治山工事 その2~

皆さま、あけましておめでとうございます。
年末に2度目のコロナにかかり、せっかくの9連休が寝正月となり、何もできなかった林務課のMomoです。
今回も治山工事の紹介をしたいと思います。

令和5年8月に安曇野市穂高で最大時間雨量45㎜の集中豪雨を起因とした土砂流出災害が発生し、土砂は下方道路まで流出し車両等が一時通行止めになりました。

直下の市道への被害状況(流れ出た砂により道路が埋設)

約500m下方の県道被害状況(流れ出た砂が市道から県道まで流出)

渓流内の荒廃状況(豪雨により浸食や倒木が発生)
 

この災害の応急対策として令和5年度に県単治山事業により倒木や傾いでいる立木の伐採処理を行い、令和6年度から公共治山事業により治山ダム工を計画して荒廃渓流対策を進めることにしました。

ここで治山ダムの役割とは下記のとおりです。

  1. 渓床勾配を緩やかな勾配にして、縦浸食の防止
  2. 渓岸浸食により発生した崩壊斜面の横浸食の防止
  3. 渓流内に堆積した不安定土砂の移動を防止
  4. 渓床勾配を緩やかにすることで、下流への土砂流出を抑止

この渓流内には治山ダムが設置されていましたが、更に効果を発揮させるため、治山ダムを階段状に計画し、渓床勾配を緩やかにすることで渓岸浸食の防止を図ることとしました。

 

令和6年度は治山ダム1個を計画して、お盆明けから工事がスタートしました。
掘削するための機械やコンクリートを搬入するための道路をつくり、9月中旬から本体工が着手となりました。

工事の流れは次のとおりです。

1. 丁張確認(R6.9月中旬) 
測量しながら、ダムの堰堤の場所などを確認します。また、掘削の切り出しの確認も行います。

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