こんにちは、商工観光課のクリリンです。
ものづくり大賞NAGANO2024で大賞を受賞した安曇野市の日本電熱㈱を紹介します。
この賞は、長野県内の「優れた技術力、商品・製品」を持つ企業や「最先端技術を支える地道なものづくり」を続ける企業に対し、更なる発展を応援する表彰制度です。
日本電熱㈱は、1949年にシーズヒーターの開発・国産化に日本で初めて成功して以来、
工業用の電熱制御機器で国内トップシェアの企業です。
シーズヒーターは、発熱体であるニクロム線を金属パイプで覆ったヒーターで、産業機器や生活家電機器など幅広い分野に使用されています。
東京スカイツリーの展望台外壁にも、同社の氷結防止ヒーターが使われています。
このヒーターは、外壁を温めて着雪を防ぐもので、一度設置すると交換が困難なことから、寿命50年という長期間の品質保証が求められており、高い技術力と信頼性が認められています。
令和6年10月25日に開催された、ものづくり大賞NAGANO2024の表彰式
表彰式では、同社の「小型電気式簡易貫流ボイラー BOILER.V(ボイラー・ファイブ)」が、
長野県の優れた製品・技術を持つ企業を表彰する「NAGANOものづくりエクセレンス2024」として認定されました。
また、2050年ゼロカーボン達成に特に貢献する製品であることから「エクセレンスゼロカーボン部門」として認定されました。
受賞した製品の展示
このボイラーは、純水使用可能で圧力可変な蒸気ボイラーとして国内最小・最軽量の製品です。
電気式ボイラーは、燃料系ボイラーと比べて、使用場所でのCO2の排出がゼロとなるため、脱炭素対策となる製品です。
2023年には、半導体製造装置向けの熱制御機器の製造に特化した安曇野本社新棟を開設。屋根には、ソーラーパネルが設置され、年間消費電力量の約2割の電力を生み出すことができ、CO2の削減にも大きく貢献されています。
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