来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

来て!観て!松本『彩』発見

歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

松本地域振興局林務課のMです。私は治山林道という係に所属しており、「治山工事」の設計や発注、契約後には現場監督を行っています。今回は「治山工事」について紹介します。

そもそも「治山」とは?

「治山」には、ざっくり分けて①災害を未然に防ぐもの ②災害が起きた箇所を健全な姿に戻していくもの があります。「治山」に関わる工事のことを「治山事業」といいますが、ひとくちに「治山事業」といっても、何が原因で崩れたのか、どんな目的で事業を行いたいかによって、「復旧治山事業」「予防治山事業」などなど、様々な事業に分かれます。事業の採択基準や内容は多岐にわたるため、今回は割愛します。

「治山工事」ではどんなことをするの?

「治山工事」では主に、崩れてしまった箇所に構造物を設置し、その後の拡大崩壊や土砂災害を防止したり、勾配のきつい斜面に構造物を設置することで傾斜を緩やかにし、下流への土砂流出を抑止すること等を目的に事業を行います。また、「森林整備」といって、立木の密度を適正にするために間引き作業を行ったり、災害で倒れた箇所の被害木の整理、健全な森林に戻すための植栽なども行います。

「治山工事」で作る構造物ってどんなもの?

「治山工事」で作る構造物には様々なものがありますが、一番オーソドックスなものでは「治山ダム」です。

「治山ダム」は「谷止工」といいます。一般的に皆さんがイメージするような河川のダムよりもずっと小さく、機能(水を止めるか土砂を止めるか)も異なります。構造も比較的単純であり、若手職員が林務の土木工事の基礎を学ぶ際には、先ずこれを作るところから始まります。一つ一つは小さいですが、土砂を効果的に抑止して、下流に被害が及ばないよう日々貢献しています。

実はこの治山ダム、皆さんの身近な所に設置されたものだけでも、松本地域振興局管内で200基以上設置されており、あまり人目に触れる機会のない山奥に設置されたものも含めると、かなりの数になります。

治山工事には、治山ダム以外にも、山崩れを面的に修復する「山腹工」などの様々な工種、工法によって災害を抑制しているものがあります。今回はみなさんが安全・安心に生活するために一役買っている「治山」に関わるお話をお届けしました。

以上、ありがとうございました。

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