2024.11.27 [ 計量検定所 ]
計量女子の計量検定所日記「#産総研特別公開2024 を見てきました」(後編)
こんにちは!計量女子です。
普段「知」とか「研ぎ究める」といった語句とは一番縁遠い所にいる計量女子が、無謀にも国内最高峰の研究者やその卵が集う祭典「#産総研特別公開2024」に参加してみたシリーズの後編です。
おいしいシフォンケーキやチキンカレーで空腹を満たした後は、研究者ブースを回ってみました。
長蛇の列があったのでとりあえず並んでみたら、そこは石を割る体験ができるブースでした。
産業技術【岩石】研究所
見ればわかる?割らねばわからぬ!石のこと
地質調査の基本は、石を観察すること。
でも石の表面は汚れていることが多くそのままでは特徴が分かりづらいので、実際に割って中を観察することが大事なんだそうです。
体験参加者は好きな石をどれか一つ選び、ハンマーで叩いて割っていきます。
ゴーグルを付けてテントの中の石を割る参加者。
計量女子が選んだ石は群馬県藤岡市で採取された苦鉄質片岩(くてつしつへんがん)という石で、どうしてこれを選んだかというと「比較的割りやすい」と教えてもらったからです。
苦鉄質片岩は縞模様が綺麗なので庭石に使われることが多いそうです。
※割った石はお土産にいただきました\(^o^)/ワーイ
石の割れ方や含まれている鉱物を観察したりするだけでなく、割った石は粉末にして分析し、地球科学標準物質(元素濃度が正確に決まった地質試料)として使うのだそうです。
産業技術【メタハイ】研究所
つめたいのに燃える!「燃える氷」を体験しよう
皆さんは「メタンハイドレート」という言葉を聞いたことがありますか?
メタンガス分子と水分子が結びついてできた物質で、別名 「燃える氷」とも呼ばれます。
メタンハイドレート1m3あたりメタンガスが約170m3取り込まれているので一見効率の良い燃料に思えますが、存在するのが永久凍土の地中や深海底なので採掘が大変。
あと常温常圧の場所に置いておくとメタンガスと水に分離してしまうことから保管技術も必要です。
それともうひとつ、メタンハイドレートのとれる場所ではカニ🦀もとれるので、メタンハイドレートの採掘でカニの漁場を荒らさないようにしなければなりません。
メタハイ研究所のブースで、メタンハイドレートに火を付ける様子を見せてもらいました。
黒いお皿にメタンハイドレートをちょっとだけ入れて
ライターで火を付けるとたちまち燃えるメタンハイドレート 🔥
この瞬間、ブースの観客が一斉にスマートフォンで写真を撮り始め、さながらちょっとした撮影会のようでした📷
この他にも色々と見学したのですが、紙面の都合によりブースを2つだけご紹介しました。
産総研の一般向け公開は毎年行われているようですので、興味のある方は参加してみてください。
特に将来理系の研究者を目指したい学生さんにとっては必見の内容だと思います!
なお、今回の特別公開において計量女子が一番心に残ったのは「メタンハイドレートのとれる場所ではカニ🦀もとれる」でした。
(今後はカニ食べ放題に行くたびにメタンハイドレートのことを思い出すでしょう)
(おまけ)
つくば市のカラーマンホールはいかにもつくば市らしいデザインでした
(筑波山をバックに飛翔する宇宙船)
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