皆さん、ご無沙汰しております。ヤッペーマン7号です。
今年もこの季節がやってまいりました。とういことで、今回も、とある心霊スポットにまつわるよもやま話です。
安曇野市穂高牧に『満願寺』という真言宗のお寺があります。
境内には安曇野の名水として名高い「命水」という湧水があり、子授け地蔵として500体を上回るお地蔵様が安置され古くから信仰されています。また、そのような事から水子供養のお寺としても有名で、沿道のつつじが開花した時期に行くと、ただただ、美しい風景が広がり、小学生のころの遠足が思い出されます。
そんな満願寺ですが、こんな噂がネット上にあふれています。
- 物(草木石)を持ち帰ると三代先まで祟られる。
- 遊び半分でいくと子宝に恵まれなくなる。
- 流産や中絶の経験者は霊現象に遭う。
一見すると、キャァァァァといった内容ですが、じっくりと見てみると、はて?となることばかりです。
1は、よくよく考えると、お寺でなくても、物を無断で持ち帰るって普通に窃盗罪ですね。祟られるといっても、具体的にどうなるのか判らなければ、くしゃみをしても祟りとなってしまいます。三代先も、よく「孫子の代まで…」なんて表現がありますので、三代先なのでしょうね。また、神社仏閣の石とか持ち帰るのは、神様の持ち物を盗む行為と同じで災いがあるといって、昔から色んな神社仏閣で言われてきていることなので、満願寺だけ特化することではないですね。
2については、心霊現象では無く、一種の戒めですね。
実際に検証することは、まず不可能で、万人が実体験できる内容ではないですし。心霊スポットに肝試しにいくのは、遊び半分では無く、遊び全部だと思うので、子宝はOKなのでしょうか?
3は、はぁ~ という感じですね。
まったくもって、命の価値が分かっていない輩が、こんな都市伝説を作っていくのでしょうね。一体、どうやって流産や中絶の経験者が満願寺へ行くと霊現象に遭うというデータ収集を行ったというのうでしょうか?
この様に、オカルト話に限らず、ネット上には、有象無象の色んな情報があります。
Vol.1の沓沢湖でもふれましたが、少しだけ、内容を吟味すれば、デマ的な内容を判別することは難しくないと思います。
昨今、ネットの誹謗中傷が増えてきていますが、収集した情報を鵜呑みにするのでは無く、一旦、ひと呼吸して、その真偽を見極めることをしないと、自分が加害者や被害者になってしまいますので、十分に気を付けていきましょう。
また、仮に心霊スポットに行く際は、ルールを守って、少なくも、この世のものではない何かが現象を起していると考えられるので、その存在を信じる信じないに拘わらず敬意をはらって下さい。
満願寺に参拝の際は、地獄極楽変相之図が有名で、本堂に行くと見ることができますが、本堂までミニ登山的な参道となっていますので、十分な準備をしていってください。
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