こんにちは!計量女子です。
今回のブログも、アクアピア安曇野「サイサイと学ぶ どうなってるの下水道」レポートの続きです。
(↓前回のブログはこちら)
水処理棟を出た処理場見学一行は、消化タンク棟へ向かいます。
写真右奥の丸みを帯びたタンクは「卵形消化タンク」と呼ばれる、水処理の過程で出た汚泥を貯めておくタンクです。
【スタンプラリー問題⑤消化タンク棟】
下水から分けられた泥(汚泥)は左前方に見える卵型の建物(消化タンク)にためられて、中で微生物が働いて泥を分解しているよ。
この分解にかかる時間は次のうちどれでしょうか。
1 約1日
2 約1週間
3 約30日間
汚泥を約30日間タンク内に滞留させて加温攪拌すると、微生物によりメタン発酵して分解されます。
これにより汚泥の量が約40%減り、嫌な臭いも軽減されます。
消化汚泥に凝集剤を添加して固まりやすくし、遠心脱水したものが↑こちら。
「脱水ケーキ」と呼ばれるこの物体は、アクアピア安曇野から県外のセメント工場に運ばれ、セメント原料として有効活用されます。
(ケーキという名が付いていますが、皆さんがよくご存じのケーキ🍰には程遠いシロモノです💦)
汚泥処理の過程で発生したメタンガスは、卵形消化タンクの隣にあるガスホルダーに蓄えられ、消化ガス発電機の燃料となります。
消化ガス発電により、アクアピア安曇野内で必要とする電気の約3割を賄うことができるそうです。
↑アクアピア安曇野のこちらの動画(汚れはどこへ?汚泥処理)を見ると、汚泥処理の仕組みがよく分かります!
処理場見学の時にしか立ち入ることができない消化タンク棟へ登らせてもらいました。
見学前日までは微妙な天気でしたが、当日はTHE秋晴れ🌞といった感じの快晴で大変よかったです。
メタンガスを貯めておく消化ガスホルダーの上部が見えます。
収穫を待つ稲穂が揺れる安曇野の風景。
見学が終わった帰りは、地下管路を通って管理棟まで戻ります。
最後の階段を登ると…
スタート地点の管理棟1階へ戻ってきました。
見学会終了後、ルートの途中で押したスタンプとクイズの答えを受付で見せたら、景品をもらうことができました😄
下水処理場ならではの景品として、古くなった食用油を固めて捨てる薬剤がありました。
食用油を排水口に流してしまうと、冷えて固まった油が下水管詰まりの原因になるだけではなく、微生物は油の分解が苦手なため下水処理に影響を及ぼしたり、万が一河川に流出した場合は水質悪化につながります。
この動画(2分55秒~4分29秒)で説明しているとおり、食用油以外にも下水に流してはいけないものがあります。
食べ残しや生ごみ、ティッシュペーパー(トイレットペーパーと違って水に溶けないため下水管が詰まります)、髪の毛などは流さないようにしましょう。
4回にわたって、地下の「はかる」をお届けしました。
計量検定所業務もそうなのですが、実はとても身近にあるけれど普段は目にすることのない場所を見るのは大変勉強になりました。
次のブログからは、11月の計量強調月間にちなんだ記事をご紹介する予定です。
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