来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

来て!観て!松本『彩』発見

歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

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【伝統工芸紹介シリーズ③木曽漆器】木曽平沢から新しいものづくりへの挑戦!「未空うるし工芸」

商工観光課 伝統的工芸品担当のSです。
管内の伝統的工芸品やクラフト産業を不定期に紹介するシリーズ第3弾は木曽平沢の「未空うるし工芸」です。

木曽漆器と言うと何を想像しますか?大抵の方はお椀や器、箸ではないでしょうか。
「未空うるし工芸」には食器類は一切ありません。どんなものを扱っているか紹介します。

最初に紹介するのは皮製品の「jaCHRO」です。
代表の岩原さんは革細工、シルバーアクセサリーの製造など他業種のものづくりを経験したのち、木曽平沢に戻り伝統工芸士の父のもとで漆塗りの世界へ入りました。革の割れを軽減するため試行錯誤しながら独自の技術を習得して製品化に漕ぎつけました。漆塗りの革を県内のクラフトマンに依頼して製品にしています。

ウォレット、コインケース、コーヒースリーブ、キーリング等を展開。

 

二つ目は「COHANE CYCLE  ACCESSORIES」というバイクのアクセサリーブランドです。好きなバイクと漆の魅力を多くの人に知ってもらいたい気持ちから、主にヘルメットを中心に展開しています。バイクのボディは漆を何回も塗り重ねる堆朱(ついしゅ)塗りと本金箔を貼り、その上に漆を塗る百檀塗りの技法を主に使っています。

 

ヘルメットは漆塗りと箔押し技法を用いたウレタン塗装の2種類、漆塗り革のグリップ、サドル、バック

百檀塗りを用いたファイヤーパターンのタンクとタイヤハウス

三つ目は国内ギターメーカーとのコラボレーションをきっかけに、世界的ギターメーカーのフェンダー社からの依頼で黒の漆に金継ぎをモチーフにした限定品を作製しました。

 

世界で限定15台

他にもロードバイクのフレームや剣道の胴に漆塗りをしたり、重要文化財の修復に関わったりとジャンルは様々です。岩原さんが他業種で経験したものづくりと漆塗りの伝統的技法から新しいものに漆の魅力を加えて付加価値を見出すことに挑戦しています。次にどんなものが出来上がるか楽しみです。
興味のある方は問い合わせてみてください。

未空うるし工芸
塩尻市木曽平沢1905-7
TEL:0264-34-2644

 

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