平成26年6月6日(金)から8日(日)まで塩尻市楢川地区(木曽平沢・奈良井・贄川)にて「第47回木曽漆器祭・奈良井宿場祭」が開催されています。
早速、木曽漆器祭・奈良井宿場祭の初日の様子をお伝えします!前日までの雨予報から一転晴れ間も見えた1日目は、開祭式やヘラ供養が行われました。
開祭式では、実行委員長や塩尻市長の歓迎のご挨拶や来賓の方々の祝辞がありました。この式典には松本地方事務所所長も毎年参加しているんですよ。
(祝辞を述べる松本地方事務所長)
開祭式の後、「ヘラ供養」の式が執り行われました。 木曽漆器祭の舞台である木曽平沢のまちにある塩尻市の楢川支所前には「ヘラ供養の碑」があり、ここで今年も式典が行われました。
ヘラ(箆)は、木曽漆器をつくる際に漆(うるし)をすくって器に塗ったり伸ばしたりする、漆器づくりに必要不可欠な道具です。ヘラ供養は、昨年1年間漆器づくりに活躍したヘラに感謝をこめて供養するという神聖な儀式です。同時に、新しく作られたヘラを拝戴(はいたい)し、今年一年のすばらしい木曽漆器づくりを祈ります。
各店舗が軒を連ねて行われる「大漆器市」は今年も大賑わいです。特に今年からは木曽漆器のアウトレットセールも行われており、多くのお客様の注目を集めていました。
アウトレットセールでは、高級感にあふれる漆器がリーズナブルな価格で購入できます。400年以上の歴史がある伝統工芸品で、職人の技が光る木曽漆器は、見ているだけでも美しさに魅了されますが、この機会にお手元に一式揃えるのも良いかもしれませんね!
次世代に木曽漆器の技術を伝える、「塩尻木曽高等漆芸学院」にもお邪魔してきました。作業の実演や、生徒の方々の作品展が行われていましたよ。伝統工芸の将来を担う皆さん、とても格好良くて頼もしいですね!
漆器だけでなく、祭のもう一つの主役である「街並み」にも注目です。宿場町である奈良井宿や漆工町である木曽平沢は、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定された、歴史ある街並みが今に残っているところです。
この奈良井宿を舞台に、幕府が将軍御用のお茶を壺に入れて行列をつくり江戸まで運んでいた「お茶壺道中」を再現するイベントが8日(日)の正午から行われます。江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚が味わえますよ!
この他にも、あと2日間で様々なイベントが行われます。是非皆様も、奈良井宿や木曽平沢の風情ある街並みを散歩し、漆器店に立ち寄って伝統ある木曽漆器をお買い求めになってはいかがでしょうか?
<詳細情報>
木曽漆器祭・奈良井宿場祭ホームページ
http://shikki-shukuba.shiojiri.com/
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