来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

来て!観て!松本『彩』発見

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竹取物語 その1 ~ 冬の終わりを感じつつ、タケノコ御飯で春を待つ~

こんにちは、林務課のガンzuuです。日に日に暖かくなり、もうすぐ春ですね。
先日行われた、生坂村の竹林整備講習会に行ってきました。

皆さんは ”竹” と聞くと何を思い浮かべますか?
竹かご、竹ざる竹ぼうき、箸、すだれ、竹刀、弓矢、茶道具、花道具、竹垣etc…
そして ”タケノコ”  ‼  ごはん、天ぷら、煮物…
和食だけでなく、中華にもイタリアンにもよく合う、春の訪れを感じられる春の山菜の大御所です。

生坂村には竹林が多くあり、特に「マダケ」と「ハチク」という2種類の竹が生育しているそうです。

マダケ(真竹)

竹の皮には黒褐色の斑点があり、無毛で、食料品等の包装に使われてきた竹です。

ハチク(淡竹)

高さ20mになる背の高い竹。マダケに似ていますが、表皮全体が粉をふいているように白っぽく見えるのが特徴。
耐寒性があります。材質は柔らかく、細かく割りやすいことから茶せんや提灯、簾などに利用されています

◇◇少しだけ 竹林のお話◇◇
竹は、毎年、春になると地下茎から新しい芽が出て、数か月で立派な竹に成長します。
軽くて運び易く、加工しやすいので、昔から竹取翁(たけとりのおきな)などが野山に分け入って竹を取り、生活の様々なところに活用されてきました。
しかし、だんだん竹製品はプラスチック製品に代わり、輸入品も増えた結果、利用されなくなってきた竹林は放置されつつあります。
藪化して真っ暗となった放置竹林には草木も生えず、野生動物が潜み易くなった結果、農作物被害が増え、人身被害も懸念されています。道路や電線に倒れ掛かったり、災害の原因になったり生活の様々なところに影響が出ているのです。
竹の成長力は驚異的。毎年手を入れて整備しないと、竹林はどんどんと広がっていくのです。

生坂村では、地域みんなで力を合わせて竹林を整備し、利用していくために、竹林整備講習会を毎年開催しています。
今年の講習会では、竹林整備のお話だけでなく、伐採した竹を破砕してマルチング材や肥料に活用するため大型チッパーの取扱講習会を予定していましたが……
当日はあいにくの雪。チッパーの実地講習はできませんでした。

以前のチッパー操作研修会の様子です。

 

残念ですが、天気には勝てません。そこで、帰り道、県道上生坂信濃松川停車場線沿いにある

道の駅 いくさかの郷 で特産の「ハチクごはんの素」を買ってきました。

6月中に獲れるハチクのタケノコは灰汁が少なく、軟らかくてとても美味しいそうです。
生坂ハチクの会では、この特産のハチクを色々な商品に加工して販売しているそうです。

 

「ハチクごはんの素」実食🤗

大きめのハチクの存在感!!
しっかり触感もあり、下味がしみてるハチク・塩豆・ワラビがとても美味しかったです。

ハチクのタケノコは、6月に獲れるので、獲れたてタケノコが店頭に並ぶのは、もう少し待たなくてはいけませんが、一足早い春の味を堪能しました。(満足😊)

生坂ハチクの会
https://www.village.ikusaka.nagano.jp/gyousei/sinkouka/hatikunokai.htm

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