2023.11.25 [ 文化・伝統安曇野市松本農業農村支援センター ]
冬至のかぼちゃだんご
冬至にかぼちゃをたべると風邪をひかないといわれていて、各地に冬至に食べるかぼちゃの料理があります。
今や学校給食でも提供される安曇野地区の伝統食かぼちゃだんごの一例を紹介します。
安曇野では、たくさんかぼちゃがとれたので、昔は、かぼちゃがとれる時期から冬至まで、かぼちゃだんごをつくりました。農作業で真っ暗になるまで働くので、お小昼(午後のお茶の時間)にかぼちゃだんごを食べるときもありました。
かぼちゃは一口大に切って汁をたくさんに少しの醤油で煮て、中に入れるだんごは地粉(小麦粉)をすいとんのように熱湯でといたものや地粉にふくらし粉をいれて水でといたふわふわしたものなどその家によっていろいろな団子がありました。
冬至には一年をマメ(豆)に過ごすように、このかぼちゃだんごに茹でた小豆をいれて一緒に煮て食べました。
かぼちゃは年を越すと味が落ちるので、「かぼちゃに年をとらすな」と冬至までには食べてしまうという意味もあったようです。いまでは、保存のきくかぼちゃもありますので、年を越してもよいかもしれません。
昔は家でとれた小豆やかぼちゃ、地粉を使いましたが今は便利な缶詰などを利用します。
かぼちゃは一口大に切り水を多めに少しの醤油で煮て、かぼちゃが煮えてきたら小豆の缶詰を加えて、柔らかく水溶きした小麦粉をスプーンですくって鍋に落とし、団子が煮えたら出来上がりです。かぼちゃと小豆の缶詰の甘さでいただきます。
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