こんにちは、松本建設事務所のKです。松本市内には多数の文化財が各所にあります。そのなかで県が管理する牛伏川砂防施設の「フランス式階段工」も平成24年に重要文化財として登録されました。
7月31日に土木・環境しなの技術支援センターの会員の皆さんをお招きして、縣陵(松本県ケ丘高等学校)探求科の1、2年生9名と明治・大正時代に造られた牛伏川砂防施設について学びました。
まずは1時限、学校にて牛伏川の過去を知り、牛伏川砂防事業の目的を学びました。
江戸時代、牛伏川の上流は一帯が禿山でした。大雨のたびに土砂災害が発生。明治18年から内務省(国の機関)が砂防事業に着手。明治31年からは長野県が事業を引き継ぎ大正7年までにフランス式階段工を含む様々な砂防施設が築造されました。
2時限目は現地に移動し実際の施設を見学。
縣陵生みんな初めてフランス式階段工をみました。
フランス式階段工上流の4つの登録有形文化財の石積堰堤を目指します!
2号堰堤を見ながら、さらに上流へと向かいます。
4つの登録有形文化財の石積堰堤を見て「松建小屋」に到着。
ここから上流にも多数の砂防施設がありますが今日はここまで。実施中の砂防事業(林相転換事業)も縣陵生に説明。自分たちが住んでいる上流で土砂災害対策が行われていることを知りました。
牛伏川フランス式階段工の周辺は、水遊び場やキャンプ場などがあります。みなさんも夏休みに文化財を見ながら涼みませんか。
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