こんにちは。
「ホッコリホロリ 8時ちょうどのあずさ5号」です。
今月で運行終了となる高速バス長野-松本線への感謝の気持ちを込めて、記憶を辿ってみます。
昭和63年(1988年)。
長野県内はまだ高速道路が県内縦貫しておらず、長野市には高速道路がありませんでした。
長野市までの高速道路延伸を見据え、運行事業者から「飯田市等から県庁まで、かつて運行した急行バスを復活させたい。県庁内にバス停を設置させてほしい」との話がありました。
当時、私は、県職員になって最初の部署で、道路運送法に基づく新規運行路線等に対する道路管理上の意見提出を担当していました。
何故か、総務部長に呼ばれて、県庁敷地内にバス停を設けるかどうかの現場調査に一緒に立ち会いました。
結果として、運行事業者で安全管理要員を配置することで、県庁敷地内に「長野県庁バス停」を設けることになりました。
(旧「長野県庁バス停」跡地 ※令和6年2月撮影...上屋も撤去済み)↓
そして9月。前月までに開通した長野道岡谷IC~豊科IC(現:安曇野IC)、国道19号を使って、県庁発着で飯田や松本を結ぶ(一部高速)バスの運行が始まりました。
平成5年(1993年)3月。
松本平広域公園緑地で信州博覧会が開幕する少し前。
長野道の豊科IC(現:安曇野IC)~長野IC間が開通し、長野市まで高速道路がつながりました。
これで長野−松本線は「本当の」高速バス路線となりました。
高速道路の移動、高速バスでの移動は夢のような快適さでした。
平成17年(2005年)4月。
私は松本合同庁舎へ異動となり、高速バス長野-松本線での通勤となりました。
(松本行き高速バス※令和6年2月撮影)↓
当時、県政の状況により、県庁を離れた多くの職員が高速バスで松本へ通勤していました。
高速バスには補助席も使って55人乗れます。それが席でした。
時間帯によってはバスが2台出ることも。
私は、混雑が少ない始発バスで通勤していました。
そのバスも長野道四賀バス停で、通学の高校生が多く乗り、ほぼ席になりました。
当時、四賀バス停から松本バスターミナルまで190円。激安でした。(今は妥当な600円です。)
次の長野道明科バス停では席で乗れない方もいたため、暫くして四賀バス停から車両が増車されました。
平成17年(2005年)6月。(5月だったかな…微妙)
長野からノンストップの松本合同庁舎直行便「ごうちょっ急」が出来ました。(※令和6年2月撮影)↓
最初の数日間、「ごうちょっ急」乗車者に、モーニング缶コーヒーがサービスされたことも。
夕方は、松本合同庁舎前から長野方面へ17:37に出発するバスも出来ました。
松本インター前バス停18:10発や19:10発のバスには、乗り切れないこともありました。
その時は、待合所に常駐した運行会社職員が、電話でもう1台呼んでくれました。
最終便は、年度当初、松本バスターミナル20:00発でしたが、21:00発便が新設されました。
このように隆盛を極めた高速バス長野-松本線。
その後利用者が減少し、平日のみの運行となり、「長野県庁バス停」も平成24年(2012年)に廃止されました。
さらに、新型コロナ感染拡大による利用者減や人手不足などの影響で、いくつかの便が運休に。↓
令和5年(2023年)4月。
再び松本合庁勤務となった私は、高速バス長野-松本線に乗車するようになりました。
(松本合庁直行便「ごうちょっ急」※令和6年2月撮影)↓
通勤時間帯のバスでも、乗車人数は多くて30人程度。
それ以外の時間帯に乗ったときには、乗客が私一人だけということも。
そして、ついにその時が訪れました。
(次ページへ続く)
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