来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

来て!観て!松本『彩』発見

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塩尻であって、塩尻でない場所~小野神社・矢彦神社~


(矢彦神社鳥居)

小野神社に負けていない立派な鳥居です。


(矢彦神社神楽殿)
  そして同じく立派な神楽殿。奥にはちゃんと拝殿があります。

このように、両神社は、敷地が隣り合っているのです。
神社と神社の境をたどっていくと、このような碑もあります。


(境界の碑)
 なぜこんなにきちんと境界があるのか。もちろん神社が別ということもありますが、実はこの矢彦神社があるところは、住所が「辰野町小野」。けれど、矢彦神社敷地のどこから外に出ても「塩尻市北小野」。すなわち、ここ矢彦神社境内は辰野町の「飛び地」なのです。まさに「塩尻であって塩尻(市)でないところ」ということなんですねface08


(上記のように、辰野町の「飛び地」となっています。引用:YAHOO地図)
 このようにほぼ同じ敷地にある2つの神社が別々の市町に分離されている理由は諸説あるようです。どちらも古い神社ということなので、やはり歴史的なところに一番の理由があるのでしょうか。いずれにしろ、どちらの神社も平和裡に存立しています。

そのことを示すものとして、小野神社・矢彦神社の有名なお祭りである御柱祭があります。全国的には諏訪の御柱が有名ですが、「人を見たけりゃ諏訪御柱、綺羅(きら)を見たけりゃ小野御柱」と言われるように、小野神社の御柱はそのきらびやかな衣装で有名です。諏訪の御柱祭の翌年に行われているこのお祭りですが、このお祭りは両神社が共同で行います。祀る神様は違えど、協力して地域に恵を与えてくれているのです。
ちなみに、この御柱、両神社のそれぞれ四つ角方向に4本ずつ立ててありますので、ご覧になってください。


(小野神社・矢彦神社御柱)
 最後に矢彦神社にも参拝し、後にしました。

北小野には、他に、文学者の全集で有名となった「筑摩書房」の創業者である「古田晃」の生家があり、「古田晃記念館」として開放されております。ここでは生家を垣間見ることができるだけでなく、当時の貴重な資料なども見ることができますので、ぜひご来館ください(※ただし、冬季は2月28日まで閉鎖中です)。

 
(古田晃記念館)
 塩尻市の中でも、北小野は奥の方になるため、松本平の方が訪れる機会は、なかなか少ないかもしれません。しかし、自然の大きさを感じる分水嶺、小野神社を始めとする厳かな建造物、そして当時の宿場町を彷彿させる古き町並み、そういったものに多く触れることができる場所です。
冬季はやや寒いかもしれませんが、寒さが緩んできた頃、ぜひお出かけしてみては?face05icon12

塩尻市出身・税務課N


 

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