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Vol156■とく☆とく信州 中山道

遊歩百選~中山道(南木曽町)~

長野県内で「遊歩百選」に選定されたものの中から、今回は、県の南西部、南木曽町を通る「中山道」をご紹介します。
国の「重要伝統的建造物群保存地区」となっている「妻籠宿」から岐阜県中津川市の「馬籠宿」までの約9kmは、江戸時代の街道の風情を色濃く残しており、見どころがたくさんあるんですよ。


妻籠宿


このコースの“オススメお立ち寄りスポット”をいくつかご紹介しましょう。

■南木曽町博物館
妻籠宿のほぼ中央、「妻籠宿本陣」「脇本陣奥谷(おくや)」「歴史資料館」の3つで構成される「南木曽町博物館」は必見です!
「妻籠宿本陣」は「島崎家」の住宅で、文豪・島崎藤村の母の生家。明治時代に取り壊され、現在の建物は、平成7年に島崎家所蔵の江戸時代後期の絵図をもとに復元されたものです。
「脇本陣奥谷」は「林家」の住宅で、藤村の初恋の人「おゆふ」さんの嫁ぎ先。現在の建物は、明治10年にそれまで禁制であった「ひのき」をふんだんに使って建てられたもので、随所に優れた建築技術が用いられており、国の重要文化財にも指定されているんですよ。
「脇本陣奥谷」に隣接する「歴史資料館」には、南木曽や木曽路の歴史、町並み保存運動などの資料が展示されています。


脇本陣奥谷

■男滝・女滝
妻籠宿から「大妻籠」の集落を抜けた少し先に、「男滝(おだき)」と「女滝(めだき)」という2つの滝があります。この滝、吉川英治の小説「宮本武蔵」にも登場するんですよ。
いにしえの旅人は、夏にはここで涼を取り、春や秋には新緑や紅葉の中に佇む美しい滝を眺めながら、しばし足を休めたのでしょうか…。


男滝

女滝


■一石栃番所跡・立場茶屋
さらに先へ進むと、「一石栃白木改(いちこくとちしらきあらため)番所跡」があります。
ここは、明治2年まで、「木曽五木(※1)」をはじめとする伐採禁止木の出荷統制を行っていた場所。番所の建物は現存していませんが、すぐそばに昔のままの「立場(たてば)茶屋(※2)」が残っていて、無料休憩所となっています。お茶を飲みながら、茶屋の案内人から地元のいろいろなお話を聞くのもいいですね。
※1「木曽五木」…ひのき・さわら・あすなろ・こうやまき・ねずこ
※2「立場茶屋」…宿場と宿場の間に置かれた休憩所


一石栃立場茶屋

「一石栃白木改番所跡」の少し先、標高約800mの「馬籠峠」を下ると「馬籠宿」に到着です。
通して歩けば約3時間のコースですが、途中、街道の歴史を今に伝える史跡に立ち寄ったり、周囲の豊かな自然に触れたりしながら、じっくり歩いていただきたいコースです。
10月下旬には本格的な紅葉シーズンを迎えます。皆さんも、江戸時代の旅人になったつもりで中山道を歩いてみませんか。お待ちしています!

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