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Vol127■城下町・飯田は和菓子のまち

いまだ冬の寒さが残る長野県ですが、身の回りを注意してみると、福寿草が咲いていたりフキノトウが顔を出していたりと、そこかしこに春の訪れを感じることができるようになりました。
県の南端に位置する天龍村からは、3月に入ってすぐ、カンザクラの開花の話題も届いています。

これからの時期、お花見に行こうという方も多いと思いますが、桜の古木・名木が多い南信州の飯田市では、お花見のお供にピッタリな「和菓子」の種類がとっても豊富!実は、飯田市は古くからの“和菓子のまち”なんですよ。


飯田の和菓子の種類は豊富。
この時期は桜をテーマにしたものが数多く登場する。


☆南信州・飯田の桜についてはこちら≫(パソコン用)

飯田が“和菓子のまち”と呼ばれるようになったのはなぜでしょうか。それは、飯田の「茶の湯」の文化と深い関係があります。

飯田の「茶の湯」の文化を語る時に忘れてはならないのが、名水「猿庫(さるくら)の泉」。江戸時代、茶の湯に適した水を求めて諸国を歩いていた僧侶で茶道家の不蔵庵龍渓宗匠(ふぞうあんりゅうけいそうしょう)が、飯田市の北西にある風越山(かざこしやま)の山麓に探し当てたといわれています。
「猿庫の泉」に代表されるような清らかな水が豊富だったことが、飯田での茶の湯文化の発展を後押ししたといえるでしょう。
また、飯田藩主が「茶の湯」に熱心だったこともその発展の一因。藩主堀公は、「茶の湯」を愛し、「猿庫の泉」へ毎朝早馬を駆けさせ、水を汲ませて茶を点てていた、なんていう話も伝えられているんですよ。
「茶の湯」が盛んになった飯田では、武家だけでなく大地主や豪商の屋敷にも次々に茶室が建てられたんだそうです。
今でも飯田市では茶の湯文化が大切にされ、「猿庫の泉保存会」により5月から10月の日曜日及び祝日には野点(のだて)が行われています。


名水百選にも選ばれている「猿庫の泉」

江戸時代、京都では茶道の発展に伴って、お茶に添えられる「和菓子」が発展していきました。主要街道の一つ「東山道」が通っていて、古くから関西文化の影響を色濃く受けてきた飯田でも、茶の湯文化の発展とともに、京菓子のようなお菓子を製造するお店が出てきました。これが、“和菓子のまち・飯田”の原点です。

飯田の市街地には、伝統の味を守り続ける老舗や、創意工夫を凝らした個性的なお菓子が並ぶ店など、今なお多くの和菓子店が軒を連ねています。
ちょうどこの時期は、桜の花や葉をあしらった「おまんじゅう」や「きんつば」など、期間限定で販売される“桜のお菓子”が大人気!お気に入りの“桜のお菓子”をお供にお花見に行けば、実際に咲いている桜の花からだけでなく、お菓子の色や香りからも「桜」を感じられることでしょう。

ここで耳より情報を一つ。
(株)南信州観光公社では、飯田の歴史を学びながら名物の和菓子を楽しみたいという方のために、ガイド付きで町の見どころを巡り、和菓子店で各店舗の自慢の一品を味わうこともできちゃう体験型ツアー「城下町飯田歴史散策と和菓子探訪の旅」をご用意しています♪


1754年に建てられた「赤門」(桜丸御門)は、飯田城唯一の遺構。
飯田の見どころのひとつ。

飯田を訪れたら、こんな企画に参加してみるのもいいのではないでしょうか。みなさまのお越しをお待ちしています!

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