2011.05.19 [佐久エリア]
Vol135■信州で楽しむ、北欧フィンランドの世界
皆さんは、長野県に“フィンランドの村”があるのをご存知ですか?
その村があるのは、県の東部に位置する小海町(こうみまち)の松原湖高原。松原湖は、猪名湖(いなこ)・長湖(ちょうこ)・大月湖(おおつきこ)という3つの湖の総称で、夏はヘラブナ、冬はワカサギの釣り場としても有名です。
森と湖の多い環境がフィンランドにとてもよく似ていたことから、松原湖畔に在日のフィンランドの方々の保養施設「フィンランドヴィレッジ」が作られたのだそうです。
まるで北欧のリゾートのようなフィンランドヴィレッジの光景
フィンランドでは、「夏至」がクリスマスと同じくらい大切な日とされていて、その日は休日となり各地でお祭りが行われるんですって。
もちろんフィンランドヴィレッジでも「夏至祭」が行われます。フィンランドの皆さんが参加できるように本国よりもひと足早く行われ、今年は6月4日(土)に開催されます!
夏至祭の元々のスタイルはとってもシンプルで、「コッコ」と呼ばれるかがり火を囲みながら楽しく食べて飲んで語って踊るというもの。フィンランドヴィレッジの夏至祭では、高さ3mもある巨大なコッコや湖上に浮かべられたコッコも登場するんですよ。
コッコ(かがり火)の周りに人々が集う夏至祭は、
フィンランドと日本の交流の場にもなっている。
平成14年(2002年)、第1回の夏至祭が行われた際には、梅雨の最中で天候も悪く、100人も集まらなかったそうです。でも、このイベントに参加した多くの人が、火を囲んで食べて飲んで語りあうことの素晴らしさを感じたのか、次第に参加者が増え、今ではフィンランドの大使館、航空会社、商工会議所などの協力のもと、日本で行われる唯一のフィンランドのお祭りとして、かなり知られるようになったんですよ。
湖畔に灯されるキャンドルが幻想的な雰囲気を作り出す。
もう一つ、北欧の雰囲気を醸し出しているのが、町のシンボルキャラクター「プティリッツァ」。豊かな自然環境とすべての生命を大切にする、温かい心のある土地にしか住めないと言われている北欧の伝説に登場する森の妖精で、JR小海駅前ロータリーを始め、町の至るところで見られます。
町では、森林ボランティアの「小海やすらぎ隊」が間伐材を切り出し、まちづくりグループ「こうみ塾」のメンバーがそれを運搬・加工し、最後に町の小学生が顔を描くというように、住民が主体となってプティリッツァの木像を作っているんだそうですよ。
プティリッツァ作りは10年以上続いており、
町にはどんどんプティリッツァが増えている。
日本でここまで本格的にフィンランドの雰囲気を味わえるのは、小海町だけかもしれません。皆さんも、北欧の雰囲気あふれる松原湖畔で涼しげな初夏を楽しんでみてはいかがでしょう。
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