2011.02.03 [■アレ☆これ☆信州]
Vol122■とく☆とく信州 「土人形絵付け体験」に初挑戦!
先週号のこのコーナーでは、中野市の「日本土人形資料館」についてご紹介しました。
ここでは土人形の展示見学だけでなく、素焼きのお人形への「絵付け体験」を楽しんでいただくこともできるんですよ。今回、編集部員が実際に絵付けに挑戦してきましたので、その様子をご報告します♪
日本土人形資料館の入口でお客さまをお迎えする福助
まずは体験受付窓口で、うさぎ、招き猫、福助、お雛様など大小様々な10数種類の中から好きなお人形を選びます。
最近は今年の干支の「うさぎ」が人気だとか。小さくてかわいいお人形です。
「これならすぐにできそう…」と思いつつも、「でもやっぱりもう少し“大物”を!」と部員Aは「鯛持ち恵比寿」、部員Bは「牛乗り天神」を選択。
木の香りが心地よい体験室には、必要な道具がすべて揃っています。さあ、作業開始!
見本を参考に真っ白な土人形に絵付けしていく。(左)鯛持ち恵比寿 (右)牛乗り天神
絵の具は、赤・青・白・黒・緑・黄の6種類で、色を混ぜて作ることもできます。間違えて塗ってしまった場合は、一旦乾かしてから重ね塗りすればOK。使う筆は、太筆と細筆の2本です。
最初の一塗りは結構緊張しますが、二人とも「どこから塗ろうか?何色から塗ろうか?」と迷った割には、大胆に塗り始めました。(…ちゃんと出来上がりを考えたのかな??)
(部員A)やっぱり鯛からでしょう…。
(部員B)見本の牛は白いけど黒くしよう。
「ああっ!はみ出しちゃった」「塗らなくていいところまで塗っちゃった」…こんな言葉を何度発したことでしょう。お人形には凹凸はついていても下書きの線がないので、色の塗り分けが思ったより難しいんです。色の境目をきれいに仕上げようと筆の先に神経を集中します。
「鯛持ち恵比寿」絵付けの様子
失敗してわかったことですが、色を混ぜて作るのには、コツがあるみたい。薄い色を作るときは、「白」にちょっとだけ他の色を落としてみて、様子を見ながら調整していくといいですよ。
「青」と「赤」を混ぜて「紫」を作るような場合は、色の調合がなかなか難しいです。絵の具を調合した時の色と、塗って乾いた時の色が違うんです。「天神さんの衣は、高貴な紫色に!」とあれこれ頑張ってみた部員B。でもやっぱり乾いたらご覧のとおり青っぽくなってしまいました。
経験を積まないとどんな色になるのかの予測は難しいのかも…。
「牛乗り天神」絵付けの様子
所要時間の目安は1時間30分程ということでしたが、夢中になっていたら、ひと通り塗るだけでそのくらいかかってしまいました。いよいよ細部の仕上げにかかります。
「あれ、鯛の目はどの辺だったっけ?」「顔が左右対称にならない、どうしよう」…。細かい作業で手は震え、思うようにはいきません。“人形は顔が命”なんて言葉を聞きますが、やっぱり一番難しいのは「顔」でした。
「鯛持ち恵比寿」仕上げの様子
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