2013.07.11 [■四季彩だより~信濃の国から~]
<VOL.233>四季彩だより~信濃の国から~
梅雨のうっとうしさも、雲間からこぼれる、陽射しに照らされた紫・青・桃色のグラデーションで着飾った紫陽花が一時忘れさせてくれています。
梅雨が明ければ、いよいよ夏本番!
そろそろ各地の夏祭りのお囃子が聞こえ始める頃となってきました。
さて、今回は、夏の風物詩の一つでもある花火大会の紹介です。
(夏空に夏花火!)
信濃町は、長野県の北部、新潟県との県境に位置し、北に妙高山、西に黒姫山、南に飯綱山・戸隠山、東に斑尾山と“北信五岳”と呼ばれる山々に囲まれた風光明媚な高原盆地帯にあります。
「やせ蛙 負けるな一茶 これにあり」「これがまあ 終(つ)いの栖(すみか)か 雪五尺」などの名句を残した江戸時代の俳人、小林一茶の故郷でもあります
そして、何といっても有名なのが「野尻湖」です。
周囲17.5kmの野尻湖は、長野県内では諏訪湖に次いで2番目に大きな湖で、湖の形が芙蓉(ふよう)の葉にも似ていることから「芙蓉湖」とも呼ばれています。
水深は38.5mもあり、貯水量では諏訪湖を上回っているそうです。
(高に静かにたたずむ野尻湖)
(真夏の野尻湖は青一色)
ナウマンゾウの化石が出土する湖としても全国的に有名で、現在でも発掘調査が行われています。
また、古くから外国人が別荘を構える国際的な避暑地でもあり、水上スポーツのメッカとしても知られており、これからのサマーシーズンは、全国から多くの人々が高原の涼を求めて訪れます。
(真夏の夜の夢・・・)
これから夏本番を迎える野尻湖で、毎年この時期に伝統ある花火大会が開催されます。
「野尻湖灯ろう流し花火大会」は、毎年7月の最終土曜日に湖に浮かぶ琵琶島で行われ、信濃町の夏の風物詩として知られています。
大正時代からはじまったこの花火大会は、今年でなんと!90回目を迎えます。
今年は、7月27日(土)に開催され、打ち上げられるたくさんの華麗な花火の華が、夏夜の漆黒が溶け込んだ湖面を華やかに、そしてにぎやかに染め上げて行きます。
間近で見る約2,000発の花火♪♪
迫力満点!感動満点!
打ち上げ前に行われる“灯ろう流し”も情緒満点!!
灯がともった灯ろうが、湖面を吹きわたる涼風に身を預けて、ゆっくりとゆっくりと流れて行きます。その幻想的な光景に、うっとりとするとともに、どことなく哀愁を感じずにはいられません。
(湖面に輝く光の世界)
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