2009.10.15 [■四季彩だより~信濃の国から~]
Vol.60■読まなきゃチョーソン市町村 市田柿
今年も柿の美味しい季節がやってきました!市田柿の発祥の地である高森町では、家の軒先や畑の柿が山から顔を出したばかりの太陽のようにオレンジ色に輝いています!
みなさん、市田柿って食べたことがありますか?
そもそも市田柿というのは、高森町の市田地域で生産される干し柿の呼称が由来。約600年の歴史を持ち、この地で代々受け継がれ全国的に有名になりました。
(南アルプスと残り柿)
中央アルプスと南アルプスに囲まれ、その間を天竜川が南北に流れる信州・伊那谷。高森町は、伊那谷の南部、天竜川の西岸に広がる段丘の町です。肥沃な土壌と天竜川の川霧、山々に囲まれた寒暖の差のある気候がこの果実をつくり出します!!
柿は美味しいだけでなく、栄養たっぷり!!ビタミンCが多く含まれています。柿に酸っぱいイメージのビタミンCは意外かもしれませんが、レモンやイチゴに決して負けないくらい豊富なんですよ。
ほかにも、ビタミンKやタンニン(渋味の原因)などを多く含んでいるため、「柿が赤くなれば、医者が青くなる」とか「二日酔いには柿」という言葉があるほど、柿の栄養価は高いんです。
このようにもともと栄養価の高い柿を、皮を剥き、吊るして硫黄薫蒸し、2週間以上、柿ハウス内に干します。干しあがったら連からはずして、天日に干し、柿もみをして味わい深い市田柿に仕上げます。するとさらに、ビタミン、ポリフェノール、食物繊維などの栄養素も豊富になります!
糖分が滲み出て「柿霜」と呼ばれる白い粉をまとった濃厚な黄赤色の果肉、ねっとりとした食感、上品な甘さ、まるで和菓子のような美味しさです。
最近は、市田柿を使ったいろいろなお菓子を各社製造しています。ネットでもお取り寄せできますので、ぜひご賞味ください♪
現在は食品の安心安全のため、柿ハウスで乾燥させており、軒先の「柿すだれ」は見ることはできません。
でも、昔ながらの風物詩である「柿すだれ」は、下市田にある松源寺の鐘つき堂と農産物直売所の旬彩館の軒先で、11月の間ご覧いただけます。写真が趣味の方々には毎年とても好評です!
これからの市田柿のシーズンにぜひ高森町にお越しください!!
(柿すだれの様子)
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