楽園信州

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<VOL.247>四季彩だより~信濃の国から~

人々の幸せのため 山里で厄を払い続ける ~牛伏寺~ (松本市)

1月もあと1日。
今年もあと11か月となりました!?
大寒を過ぎたとはいえ、まだまだ寒い毎日。
凍えながら帰宅して、風呂に入って温まったら、炬燵(こたつ)に入って熱燗と湯豆腐!これで体の中までぽっかぽか♪♪
さて、今回は信州を代表する厄除けで知られる寺院の紹介です。


長野県松本市の東南、鉢伏山(はちぶせやま)の中腹に、県内屈指の規模と文化財を誇る寺院があります。
山号を金峯山(きんぽうさん)、寺号を牛伏寺(ごふくじ)と称する真言宗の古刹です。

牛伏寺の創建は、聖徳太子が国家の安泰を祈り、また、自身の厄除けと多くの国民の厄難を除いて福寿増長を誓願して等身大の十一面観世音菩薩像を自ら彫り、祠(ほこら)を建立し、本尊として祀ったことがはじまりと伝えられています。


(周囲の緑に朱が映える山門)

本尊の「厄除十一面観世音菩薩」は、古来から「牛伏厄除観音(うしぶせやくよけかんのん)」と呼ばれ、33年に一度開帳される秘仏とされており、次回の開帳は平成29年(2017年)の予定です。

厄除観音を本尊とする牛伏寺は古くから厄除霊場として、年間を通じて県内外から厄男厄女をはじめ、多くの参拝客でにぎわいを見せています。


(牛の像が横たわる境内)

牛伏寺は当初、「普賢院(ふげんいん)」と称していました。

天平勝宝7年(755年)、唐の玄宗皇帝の命により、善光寺(長野市)へ大般若経600巻を納経する途中、経巻を積んだ2頭の牛が疲れ果てて倒れて死んでしまい、これを見た使者たちが本尊の十一面観世音菩薩の霊力を知り、経巻を寺に納め、2頭の牛の霊を祀って帰ったことから「牛伏寺」と改めたと伝えられています。

その後、長く歴代の領主からも庇護され、寺運が隆盛し、江戸時代には50石の寺領が安堵されていました。慶長17年(1612年)と寛政8年(1798年)の2度の大火で、多くの建物や寺宝をなどが灰と帰してしまいましたが、その都度再興され、現在でも多くの文化財が残され、現存する多くの仏像のうち、8体が国の重要文化財に指定され、その他の仏像も長野県宝や松本市重要文化財に指定されています。

厄除けをはじめとするご祈祷は毎日行われており、特に毎年1月に行われる「厄除縁日大祭」の2日間には、県内外から10万人を超える人々が訪れ、参道には屋台も立ち並び、鉢伏山麓は一年で一番の活気を帯びます。


(静かな佇まいの境内)

古より人々の幸せのため、厄除けや願い事を聞き届けてきた観音様。
さあ、厄年の人もそうでない人も、老若男女を問わず、牛伏寺に詣でて観音様にお願い事をして、さあ!この一年を無事に乗り切りましょう!!

◆「金峯山 牛伏寺」
  http://www.gofukuji.or.jp/

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