2009.12.03 [長野エリア]
Vol67■ちょっとマニアな!?善光寺界隈
さて、もうすぐ初詣の季節ですが長野県で一番初詣のお客さんが多い寺社は、やっぱり善光寺なんですよね◎
少し早いですが、新年の願いを善光寺でお祈りする皆さんのために、善光寺界隈をより楽しむ(地元でもなかなか知られていない?!)ちょっとマニアな情報をお届けします。
友方池(現在は井戸)がある上堀小路(七小路)
■キーワードは「七」
今回紹介するのは、江戸時代より伝わる「善光寺四十九名所」。【寺・社・清水・塚・小路・池・橋】の七名所(七不思議とも呼ばれる。)がそれぞれ7ヶ所の名所を持ち、計49ヶ所となっています。
そのほとんどがJR長野駅から善光寺本堂まで続く表参道を中心として点在する名所なので、参拝がてら町を歩いて門前の歴史の面影を探れるのがイイところ。
たとえば、七小路のひとつ「法然小路」は、賑やかな仲見世通りの一本東側にある小路。法然上人が泊まった正信坊(しょうしんぼう)が建つことから名付けられました。小路の両脇には宿坊が並び、夜の帳が下りる頃に点される提灯の灯りが何とも幻想的。
法然小路
善光寺門前には仲見世通りを中心に39の宿坊があります。工夫を凝らした精進料理も有名
「法然小路」をさらに進むと「釈迦堂通り」に出ます。この通りには善光寺世尊院が建ち、ご本尊にその池の水を供えたという七池のひとつである「花ヶ池」があります。池と名前は付いていますが、写真のような井戸となっています。
花ヶ池
仲見世通りを抜けていくと、源頼朝の馬の蹄がはさまり、馬(駒)を返したと伝えられる、七橋のひとつ「駒返り橋」がありますよ。馬が動けなくなったので源頼朝はここから本堂まで歩いて参拝したそうです。注意していないとそのまま通り過ぎてしまいそうですが、知っていればそのくぼみにそっと足を合わせて、およそ800年前の鎌倉時代に思いを馳せることもできちゃいます(笑)
確かに馬の蹄にぴたっとはまってしまいそうな大きさです…
仲見世通りの1本西側の「西院(さいいん)通り」に立つ本覚院にも七池のひとつ「阿闍梨(あじゃり)池」があります。この池には不思議な言い伝えが残されています。
法然上人の師である皇円(こうえん)阿闍梨が、龍となって永遠の命を得るために身を投げたと伝えられる静岡県御前崎市にある「桜が池」。実はこの「桜が池」が「阿闍梨池」とつながっていて、旧暦の1月18日から1週間ほど、龍となった皇円阿闍梨が「阿闍梨池」を訪れるんだとか。
ちなみに龍の行き帰りには「阿闍梨荒れ」といって天候が荒れるそう…。さてさて来年の天候はどうでしょうか??
■もっと!七にまつわる新・名所
平成になって新しくできた「七」にまつわる名所もあるんですよ。
ずばり【七福神】!初詣にぴったりな、おめでたい名所ですよね。絵解きの寺として知られる「刈萱山(かるかやさん)西光寺の寿老人」から「善光寺世尊院の毘沙門天」まで約2.5km、七福神巡りの記念となるご朱印色紙を片手に巡れば、2010年はいい事ありそうですね。ご朱印色紙(800円)は、善光寺世尊院・西宮神社・刈萱山西光寺・長野市観光情報センター(JR長野駅内)で販売。
善光寺と七福神で計8つ(末広がりの8!)のご朱印を集めよう
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