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Vol81■いよいよ始まる天下の大祭、7年に1度の御柱祭2

今週と来週は、御柱祭の見所を詳しく紹介していきましょう!


血気盛んな氏子たちが「おんべ」に合わせ川を渡る。
川越しを終え、堤防をぐいぐいと越えていく様子


おっと、その前に御柱祭の起源について知っておいた方がいいですね。
御柱祭の正式名は「式年造営御柱大祭(しきねんぞうえいみはしらたいさい)」。
多くの神社では一定の年をおいて、式年遷宮祭という祭祀が行われますが、これは新殿を造営して旧殿から新殿へ御神体を遷す神事のことをいいます。
諏訪大社の御柱祭も、この式年遷宮祭が独特な形に変化したものであるといえ、七年に一度の寅と申の年に宝殿を造営し、4つの社殿の四隅にあるモミの大木を建て替えるというものなんです。
神木となる16本のモミの木はすべて、長さ約17m、直径1m余り、重さ10トンを超えるという巨木なんですよ。山から伐り出し、各神社までの道中を曳き、最後に社殿を囲むように四隅に建てるまでを、すべて人力で、そして地域の人々の手で行うという、とてもスケールが大きいものなんです。

さて、ここでとある疑問が浮かびます。
4本の柱を建てる理由って何なのだろう?
実はこれ、明確な根拠となるものは無いんです。

先週ご紹介したとおり、諏訪大社には上社と下社があり、それぞれ違う日程、違うルートで行われます。では日程順に、見所を紹介していきましょう。

●上社山出し 4月2日(金)~4日(日)
上社山出しでは、御柱は約12kmの距離を曳行されます。この中では大きく三つの見所がありますよ。


穴山の大曲では御柱が軒先すれすれを絶妙に通りぬけていく

まず最初の難関、主に初日(4月2日)の見所が茅野市の「穴山の大曲」。ここはカーブが急なだけでなく、道幅もかなり狭い場所。御柱から角のように飛び出ている「めどてこ」に鈴なりに人を乗せたまま、「ヨイサッ、ヨイサッ」の掛け声でこの難所を巧みに通過していきます。ちなみに御柱の角のようになっている「めどてこ」は上社の御柱だけについているものなんですよ。

次の見所は「木落し」。4月3日、4日の二日間に渡って行われます。
宮川小学校(茅野市)の脇にある傾斜26度の急坂が上社の木落し坂。この坂を御柱は氏子を乗せてくだっていくのです。「めどてこ」はもちろん、そこに人を乗せたまま急坂にせり出す御柱の姿は実に勇壮ですよ。
「ここは木落し お願いだー 心をそろえてお願いだー」上社の木落しで聴こえてくるこの木遣りで、乗る人と綱をもつ人は心をひとつにし、御柱は急坂を下っていくんですよ。


「めどてこ」にも多くの人を乗せたまま坂をくだる

3つの目の見所は、上社だけにある難関の「川越し」です。こちらも4月3日、4日の二日間行われます。御柱洗いとも言われ、宮川を御柱が曳き子と共に渡っていくんですよ。この時期の宮川は雪解け水が流れこみ、急な流れに加えて凍えるような冷たさ。それすらもろともしない氏子たちの御柱への熱い思いが伝わってきますよ。


バランスをとりながら川を渡る川越しの様子は実に荘厳

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