2013.03.28 [■I ♥信州(あいラブしんしゅう)]
<VOL.223>I♥信州(あいラブしんしゅう)
“白馬のホットステーションを目指して”(2)
今だから出来る理想の生活へのスタート
「I♥信州」は、長野県外から信州へ移住された方に、移住のきっかけや信州での暮らしの様子をお伺いし、長野県の魅力をさらに伝えていこうというコーナーです。
第9回目のI♥信州は、2010年に愛知県名古屋市より北安曇郡白馬村に移住された、伊藤光泰さん・恵美さんご夫妻。
前編では、白馬村に移住された経緯などのお話をお聞きしました。
◆前編はこちら
後編では、情報発信基地としての「珈琲せんじゅ」や伊藤さんご夫妻の共通の趣味であるスキーの新たな楽しみ方、信州への移住を考えている方へのメッセージをお聞きしました。
■ひとつのパン、一杯の珈琲に愛情を込めて
伊藤さんご夫妻が経営している喫茶店「珈琲せんじゅ」では、自家製天然酵母を使用したパンと自家焙煎のコーヒーがいただけます。店内に足を踏み入れると香しいパンの焼ける匂いと、コーヒーのアロマに癒されます。
光泰さんはパン作り、恵美さんはコーヒー作りを担当し、お客様に美味しいものを提供したいと日々の研究に余念がありません。どちらもご夫妻のこだわりと想いがつまった逸品揃いです。
恵美さん:「酵母も珈琲豆も生き物。
自分達がこうしようと思っても、思い通りにいかないことの方が多いです。
でも焼きすぎちゃったかな、という豆でも、珈琲にして飲んでみると美味しいじゃん!ということがあったり、豆に教えてもらいながら楽しんでやっています。
私は、茶道をずっとやっていたのですが、珈琲も茶道も文化ですし、何か通じるものがあると思っています。」
恵美さん:「自分の中の五感をすべて注いで、一杯の珈琲をお出しする・・・珈琲は、人とのコミュニケーションをとる一つのツールであると思います。
ここで他人同士が知り合ったり、私達が情報を伝えたことでその方のお役に立てたり、逆にお客様から幸せを分けていただけるときは冥利に尽きます。
珈琲の味、パンの味だけじゃないものを求めてきている方が、価値観を共有できるのはうれしいですね。」
光泰さん:「「珈琲せんじゅ」は喫茶店というより、コミュニティスペースと言った方が良いのかもしれません。店内には、白馬の観光パンフレットなども置いてありますが、珈琲を飲まなくても、白馬の情報を聞きに来たというだけでも良いし、店内から見える白馬の山々を見に来たというお客様もいらっしゃいます。訪れた人それぞれの利用の仕方がある、「珈琲せんじゅ」という空間を自由に使ってほしいと思います。」
黒漆喰の石釜から焼き上がるパンはどれもおいしそう!(写真上段・提供:伊藤光泰さん)
珈琲も一杯、一杯丁寧に淹れています。
茶道の世界の「一期一会」、一度きりの出会いを大切にする考えと、お客様をお迎えする「おもてなしの心」が「珈琲せんじゅ」の店内にあふれています。
「珈琲せんじゅ」で頂ける一つのパン、一杯の珈琲にはそんな伊藤さんご夫妻の想いがつまっています。
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