2011.12.15 [コラム]
Vol164■信州「しゃべり手」リレーエッセイ【7】
長野県を代表するアナウンサーやパーソナリティーの皆さんに、信州の魅力を語っていただくシリーズの第7回。
今回は、テレビ信州の伊東陽司(いとう ようじ)アナウンサーです。
伊東陽司アナウンサー
東京生まれの埼玉育ち。大学を卒業してから信州に来て26年、最近、つくづく長野県の魅力を感じています。
森や高原などの大自然は、心身をリフレッシュさせてくれるし、善光寺などの歴史的建造物は、時にはゆったり、時には厳かな気持ちにさせてくれます。
また、「おやき」や「そば」といった伝統の食文化はもちろん、信州が生み出す豊かな食材は、和・洋・中、様々な形に姿を変えて、我々を満足させてくれます。
新鮮な野菜や果物を求め、収穫のシーズン中、週末に直売所を巡るのも楽しみのひとつ。春は山菜を天ぷらに、夏は箱買いしたトマトをたっぷり使って冷製パスタに、秋は数種類のブドウを食べ比べ…、旬のものが食卓に上がるとうれしくなります。
まさに、「信州の風土からできるフード(food)!」。
そんな「食」について、私、番組のグルメリポートでは、食べて好きなことを言っていますが、どんなご苦労があって農作物ができるのか、少しだけ知ることができる体験をさせてもらいました。
それは、私が担当する情報番組「ゆうがたGet!」でお伝えしたシリーズ「親子米づくり大作戦」。
これは、長い時間の中で育まれた里山の知恵を後世に残そうという、テレビ信州のプロジェクト「伝えよう!里山ものがたり」の一環として昨年から行ったものです。
長野市内で休耕していた棚田をお借りしての農作業。冷たいようなぬるいような田んぼに恐る恐る素足で入った「田植え」、雑草の成長の早さに驚いた「草刈り」、腰痛に注意しながらの「稲刈り」など、いつも参加者の皆さんとワイワイできる楽しみもありますが、やはり大変な作業でした。
月並みですが、自分たちで育てたお米の収穫には大きな喜びを感じ、その味は格別でした。
さらにプロジェクトでは、里山の麓に昭和の初めに建てられ、ここ20年ほど使っていなかったという民家を借り受け、そこを再生しようという取り組みも行っています。
できる事はなるべく自分たちでやろうと、社員・スタッフが中心となり掃除をし、私も悪戦苦闘しながら、初めて床を張りました。
将来的には、ここを里山保全活動の拠点にしたいと思っています。
県外からも、その魅力にひかれ、多くの方が移り住む信州。
私自身も、社のプロジェクトを通じて、楽しみだけではなく苦労も含め、信州の里山を満喫していきます。
この取り組みの様子は、来年も番組内でお伝えしますので、是非ご覧ください。
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