楽園信州

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<VOL.223>I♥信州(あいラブしんしゅう)

この「珈琲せんじゅ」の名前の由来は光泰さんが名古屋でイベント関連の事業を独立開業した当時の屋号です。様々な問題解決に「千の手」で取り組む光泰さんの真摯な姿勢を表した屋号で、白馬での珈琲店開業の際もこの「せんじゅ」を屋号としました。

■白馬の新たなホットステーションを目指して

スキー王国・長野県。スキーシーズンが始まると、多くの観光客が長野県のスキー場で足を運びます。
しかし、ピーク時よりスキー人口が減り、やむなく営業を停止するスキー場が増えていることも現実です。

学生時代からスキーに親しんでいる伊藤さんご夫妻は、もっと多くの方にスキー場や雪山の楽しみ方を知ってほしいと、仲間とともにNPO団体を立ち上げ、イベント活動などに取り組んでいます。

光泰さん:「高齢になるにつれて、スキーはできないんじゃないかと思っている方はたくさんいます。でも、滑るだけがスキー場の楽しみ方ではないんです。
ノルディックウォーキングで、山の中を歩くこともできますし、ゲレンデのレストランに行って食事をしても良い。スキーヤー・スノーボーダー達しか使えない、なんてことありません。
どんなスポーツでも危険はつきものですが、それ以上に体感できることはたくさんあります。
スキーだけが雪山の魅力ではないので、もっと深い枠で考えて、こんな楽しみ方もある・こんなことができるという情報を伝えていきたいと思っています。」

恵美さん:「長野県はスキー場がたくさんあるし、観光資源としても素晴らしいです。
でもスキーしてる方にだけアピールしても、スキー人口って中々増えていかないと思うんです。
本当の意味で裾野を広げるために、スキー場のいろんな楽しみ方を伝えることが大切なんじゃないかと、活動に取り組んでいます。
雪があまり好きではない人でも、もし雪が楽しいと思ってもらえれば、毎日雪があるこの環境って素晴らしいですよね。そうすると冬の雪山のイメージが変えられるんじゃないかと思っています。」


店内には伊藤さんご夫妻愛用のスキー用品が!

遊び方の引き出しがあるほど、スキー場は楽しいものになる、その日の天候に合わせて、自然と遊べるところで遊ぶ・・・それを多くの方に知ってほしい、と語る伊藤さんご夫妻からはスキーに対する情熱や自然への想いが伝わってきます。

「珈琲せんじゅ」は、雪山や雪に親しみがない人達をつなぐ、白馬の新たなステーションとして地元の方・観光客の方に今日も愛されています。

■信州へ移住を考えている方へのメッセージ

最後に、伊藤さんご夫妻にこれから信州へ移住を考えている方へのメッセージをお聞きしました。

光泰さん:「移住を考えている方には、地域の良さも悪さも包み隠さず話すようにしています。
大変だったところもすべて話して、それでも住んでみたいかどうか考えてもらう方がその人のためになると思いますし、ファイト!ファイト!といって、実際に移住してみたら違ったなんて悲劇じゃないですか。最初につらいことも知っておけば、苦労も楽しいことに変わるんじゃないかなと思います。
つらい思いをして、それが白馬、長野県のイメージダウンになってしまうのは悲しいですから。」

恵美さん:「白馬で言えば、雪がすごいというのはみなさん分かってるんだけど、実際私達はどう対処してるのかとか、住んでみてどうか、ということが知りたいんですよね。
今、除雪は駐車場の部分を業者さんにお願いしているんですが、当初は小さいサイズの除雪機で大丈夫だろうと思っていたんです。
でも友人から「それじゃあ追いつかない」とアドバイスをいただいて、なおかつ「こういう業者さんがいる」という情報を教えていただいて、実際すごく助かりました。でもそういうことって都会からきた私達には分からないことなんです。友人の本音のアドバイスがとてもありがたかったですね。
私達はそういう恩恵を受けて、ここで生活することが出来ているので、移住のことを聞かれる方にはすべてお話しています。」


和モダンの店内にはカウンター席のほか畳席も用意されています。
どこからでも白馬の山々が望めるなんとも贅沢な空間!
石釜や暖炉に使う薪は、光泰さんが行なっており、
地元の方とのコミュニケーションにも一役買っています。

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