2025.03.05 [ 子育て ]
県立木曽病院の分娩に関する住民説明会を開催します
木曽保健福祉事務所からのお知らせです。
令和6年度第2回木曽医療圏地域医療構想調整会議(R7/2/5)において、『県立木曽病院の産科医療体制の見直しの可能性』について公表されました。
この木曽病院の分娩に関する住民説明会を次のとおり開催します。
木曽の産科医療の現状や、これまでの経緯を住民の皆様に説明させていただき、この地域の妊婦さんたちが安心して妊娠し、出産を迎えることができるよう、木曽郡内の皆様のご意見やご質問をいただく機会にしたいと考えております。ぜひご参加ください。
〇 県立木曽病院の産科医療体制の見直しの可能性について
木曽病院では令和8年度以降、現在と同様に分娩を取扱う産科医療体制を維持し続けることが、次のとおり困難になる見通しとなっています。
- 現在の産科医療体制
木曽病院では、産婦人科、小児科の常勤医師がそれぞれ2名ずつ、麻酔科の常勤医が1名在籍しています。また、信州大学医学部附属病院などから非常勤医師の派遣を受けて、24時間365日の対応を行っています。 - 分娩体制の見通し
① 分娩数の減少と医療資源のバランス
近年、木曽病院での分娩数は減少傾向にあり、今年度は60件を下回る見込みです。
このような中で、いつ出産になるか分からない分娩や帝王切開に対応するため、24時間365日、助産師をはじめとする医療資源・経営資源の投入が困難な状況になっています。
② 麻酔科医について
信州大学医学部附属病院から派遣されている常勤の麻酔科医師について、令和7年度末をもって派遣が困難になることが見込まれています。
安全安心な産科(分娩)医療を提供するためには、産科医師の確保のみならず、出産後の新生児の対応を行う小児科医師の確保に加えて、帝王切開時に麻酔管理を行う麻酔科医師の確保が欠かせません。
県ドクターバンク等の求人登録や民間医師紹介会社への求人依頼を行ってきましたが、現在のところ医師の確保にはつながっていません。 - 令和8年度以降の産科医療体制などについて
① 分娩医療機関等との連携の構築
木曽地域の妊婦のみなさんが安心して分娩に臨んでいただけるよう、木曽病院、木曽保健福祉事務所、木曽広域連合、町村等では次のとおり体制を構築します。
・松本地域や伊那地域、岐阜県東濃地域の分娩取扱医療機関との連携
・木曽病院での産婦人科の外来診療体制を維持
・木曽病院での産後ケアの充実
② 妊産婦への支援体制の充実
産前産後や子育てに関する、経済的・身体的不安を和らげる支援のさらなる充実を図ります。
・救急隊員を対象にした『搬送時における妊婦対応に関する研修会』の開催
・分娩のための交通費、宿泊費への助成
・町村保健師と木曽病院の連携による支援体制(新生児訪問、産後ケアなど)
詳細を知りたい方は、令和6年度第2回木曽医療圏地域医療構想調整会議の公開資料のうち、資料4、資料5をご確認ください。調整会議の概要等は木曽保健福祉事務所ホームページでご覧いただけます。
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木曽地域振興局 総務管理・環境課
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