2024.06.14 [ その他 ]
国道19号を封鎖せよ!? 木曽町日義 農業用水路の水管橋架け替え工事
踊る農業農村整備事業・・・?
農地整備課のGAHARUです
今回は木曽町日義で行われている当課の事業について紹介します。
木曽駒高原の別荘地を網目状に流れる農業用水路が「野又用水」です。
隣接の正沢川から取水し、江戸時代から下流の原野地区の農地を潤しています。
その一部に国道19号を横断する水管橋があります。
この水管橋は昭和40年代に今の位置に国道が建設された際に設置されたもので、老朽化が進むとともに、現在の耐震基準を満たしていません。
国道19号の木曽付近は長野県と名古屋方面を結ぶ大動脈になっており、万が一の場合には深刻な影響があるため、県営事業で架け替え工事を行っています。
令和2年ごろから設計や関係機関との協議を実施し、このたび遂に新しい水管橋が設置されました。
岐阜県内の工場で製作された水管橋
全長は32.5mあります。頭に付いているトンガリは雪割板といい、雪が積もって国道に一度に落下しないようにするものです。
5つに分割された状態で5月上旬に現場に運び込まれました。
現場で溶接され、1本の管に組み立てられました。
水管橋を国道上に設置するには、安全のため国道を全面通行止めにする必要があります。
国道管理者と打ち合わせを行い、通行止めが認められたのは深夜の短時間のみ・・・
設置は6月10日深夜に決まりました。
そして当日夜・・・
見慣れない大きさのクレーン車(オールテレーンクレーン)によって約12トンの水管橋が吊り上げられます。
少し持ち上げた状態で、橋台に固定する部分に絶縁板やアンカーボルトと呼ばれる部材を取り付けます。
・・・専門の作業員さんにより手際よく作業が進みます。
一方、国道の上では片側交互通行により作業に必要な高所作業車などの準備が進められ、両方の準備が整ったところで全面通行止めを開始。
誘導員さんの合図により水管橋が高く上げられました。
付近には電線等の支障物があり、それを避けて通過させる必要がある難易度の高い作業・・・
クレーンの操縦や誘導など、それぞれの「プロの仕事」による的確な作業が行われます。
吊り上げるための中央のワイヤーが垂れ下がっており、橋台の上に設置されたことがわかります。
一発で所定の位置に無事設置されました。
・・・電線は夜間で見にくく、通過の際には緊張しました。
通行規制にご協力を頂いた方々、誠にありがとうございました。
新旧2本の水管橋が同時に見られるのは今だけ
7月8日~11日に再び夜間作業を行い、古い水管橋を撤去する予定です。
夜間に通過される方へは大変ご迷惑おかけしますが、ご協力お願いいたします。
規制時間
7月8日(月) 夜 22:00 ~ 翌 5:00 (片側交互通行)
7月9日(火) 夜 22:00 ~ 翌 5:00 (片側交互通行・一時全面通行止め)
7月10日(水) 夜 22:00 ~ 翌 5:00 (片側交互通行)
7月11日(木) 夜 22:00 ~ 翌 5:00 (片側交互通行)(予備日)
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