是より木曽路 遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

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しあわせ信州移動知事室から~田立和紙視察及び妻籠地区の観光事業者との意見交換会~

知事が広い県土をもつ本県のさまざまな課題をタイムリーに把握し、スピード感を持って県政全般に反映させていく「しあわせ信州移動知事室」が5/19~5/20に木曽郡内で開催され、田立和紙視察や妻籠地区の観光事業者との意見交換が行われました。

 

○田立和紙視察

移動知事室日程の中でも特異を放ったのが「田立和紙の視察(体験)」。南木曽町田立地区で伝承されている和紙づくり施設の視察と体験を「和紙の家」で行いました。

和紙生産は寒い冬の副業としてかつては農村の経済を支えた重要な産業。現在は田立和紙保存振興会がその伝統を守ってくれています。

保存振興会の小幡会長、松原副会長、松瀬さんの3名の出迎えを受けた知事は興味津々。「体験してみましょう」と小幡会長に促され、やる気満々。上着を脱いで腕まくり、エプロンを着て早速「ふね」(※)に向かいました。

 

松原副会長に丁寧に作法を教わり、いざ真似してみると…。「す(ざるのような原料を絡ませる網)」に原料をすくい前後にゆすりながら均等に薄く延ばす「漉く」作業は、見るとやるとでは大違い。次の工程は脱水した紙の乾燥。ここでは松瀬さんに乾燥機への張り方の手ほどきを受けて作業は完了。

 

作業をしながら小幡会長から原料や作業工程の話を伺い、和紙づくりに理解を深めた一コマでした。

視察(体験)時間はおよそ30分。思いのほか短時間で体験ができたことで、素朴な味わいと手触りを醸す和紙が体験観光のひとつになることを期待したところです。

ご協力いただいた田立和紙保存振興会の皆様には大変お世話になりました。有難うございました。

(※)紙の原料となる楮(こうぞ)の繊維と、粘度をつくるトロロアオイの搾り液の溜まっている桶のこと

 

○妻籠地区の観光事業者との意見交換会

今年の4月にオープンした木材・木組みの風情や温かみが感じられる南木曽町の「妻籠町並み交流センター」で、観光振興にご尽力をいただいている事業者、団体の皆さまと知事との意見交換会が開催されました。

参加いただいた事業者、団体の皆さまからは、コロナ禍で、海外からの旅行者の大幅な減少等により大きな打撃を受けている現状、日本遺産、伝統工芸などの地域の資源に磨きをかけての観光振興のほか、観光を地域づくり位置付け、観光×農業、観光×林業といった視点も必要ではないかといったご提案等、数々の貴重なご意見をいただきました。

「県としてもどのように支援していくか、まずは総合計画を策定し位置付けたい。一緒になって妻籠、南木曽、そして木曽地域が発展していくよう県も応援していきたい。」との知事の発言やご意見に対する感謝の言葉で意見交換会が結ばれました。

 

 

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