2021.06.11 [ その他 ]
おかえりモリ~山を守る仕事です①~
皆さんはじめまして。林務課 治山林道係のトミーです。
はじめて「治山」という文字を見る方は、「じやま」と読まれるかもしれませんが、「ちさん」と読みます。今回は、そんな治山事業についてお話ししたいと思います。
治山事業は、大きくいうと「山を健全に保つ」お仕事です
治山事業には大きく分けて3つの工事区分があり、山の斜面には「山腹工」、渓流には「渓間工(主に治山ダム)」、森林を健全な状態にするために「森林整備」を行います。それにより、山崩れや土砂流出の復旧や予防をしています!
それぞれ具体的にどのようなものか?今回は、私が担当した「山腹工」が先日完了したのでご紹介します。
場所は、木曽町三岳 三津屋です。ここは、大雨により山が崩れて町道へ土砂が流出した場所で、今後拡大崩壊しないよう、治山事業を導入することになりました。
(山腹崩壊による土砂流出のようす) (測量のようす)
まずは発注準備。先輩方の力を沢山たくさん借りながら、調査・測量・設計を自力で行い、積算を終えいざ発注です!その後、受注者が決定し工事着手となります。そして、現場で作業してもらう受注者の方と一緒に事業を進めていきます。
実際に山腹工を施工する前に、作業しやすくするために施工範囲の草本を刈りますが、急斜面での作業となるため危険が伴います。安全に十分注意して作業をしてもらいました。
(ドローンで上から撮ると分かりやすいですね!)
次に、土留工(どどめこう)を施工します。これは、地表面の土の移動を防止することにより、草や木を生えやすくする効果があります。そして、簡易法枠工を施工します。ワッフルみたいな形ですね。簡易、といってもしっかり山の斜面を抑えてくれる効果がありますよ法枠は「土砂の流出を抑えて草や木を生やす」ということを目的としています。そのため、四角い枠の中には種子を吹き付けています。
(土留工) (簡易法枠工)
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