2015.08.24 [ 自然・名水・秘境 ]
木曽の野の花山の花(夏)
こんにちは、農政課のNです。
例年県内の中では比較的涼しいと言われる木曽地域においても、今年は猛暑日が続いています。そんな中でも健気に咲き誇っている、木曽で見られる野生の草花について豆知識を添えていくつか紹介したいと思います。
1.ヤブカンゾウ
Hemerocallis fulva。園芸店で売られているヘメロカリスの仲間です。この属には西日本に多いノカンゾウ、高原植物として有名なニッコウキスゲなども。
若葉は山菜として食べられ、若い蕾は中華料理で使われることもあるそうです。3倍体植物の為、種はできず、地下茎で増えていきます。どうやって日本全土に広がたんでしょうね・・・
2.ウバユリ
Cardiocrinum cordatum。葉っぱの形↓を見ると一件ユリとは思えませんが、花の咲く姿はしっかりとユリです。ウバユリの語源は花の咲く時期には葉が虫等に食べられほとんどなくなっていることから葉がない→はがない→歯がない→姥になったとか。でも実際は結構葉が残っています。大株にになるとその存在感はなかなかのもの、しかしそれ故花は切られて持って行かれてしまう事も多いようです。
都会のホームセンターで球根が山野草として売られていることがあります。
ウバユリの葉。中央に見えるのが若い蕾。
3.ボタンヅル
Clematis apiifolia。街中でも見られ、雑草として駆除している方も多いかもしれません。しかし学名からわかるように、あの高級宿根層のクレマチスの仲間です。センニンソウ属に含まれますが、センニンソウの名前の由来は種子の綿毛がお爺さんのようだからとか・・またボタンヅルの由来は葉の形がボタンににているからだとか。なんだか安易ですね・・。合同庁舎の近くの川岸にも群生している様子が見られ、開花期になると一面真っ白になります。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
木曽地域振興局 総務管理・環境課
TEL:0264-25-2211
FAX:0264-23-2583