総務管理・環境課のとうふです。
春が近づき、中山道の雪も溶け、歩きやすくなりました。
今回は上松宿から須原宿へ向かって歩く道中、倉本駅までです。
上松宿→須原宿は13キロほどと木曽路の中では最長の宿場間距離を持つため、2回に分けて歩くことにしました。
スタートの上松駅。この日は天気も良く、季節外れの暖かい日でした。
上松材木役所跡
尾張藩が直々に設置・運用した、木曽の材木や山林を管理する奉行所だったそうです。
敷地は小学校などへ姿を変えています。
寝覚地区まで歩くと現れるのが、趣ある2つの建物。
写真左はそば屋「越前屋」(旧建物)。「越前屋」は現在も国道19号沿いで営業しており、非常に歴史の長いお店です。
写真右は立場茶屋(休憩所・お茶屋さん)「たせや」。非常に立派な建物です。
上松町の有名景勝地の一つ・寝覚の床へは、この二つの建物の間を下ります。
写真下部の赤コーンが4つある箇所には鳥居の礎石が残っています。かつてはさぞ立派な「寝覚の床入口」があったのでしょう。
道中、石畳舗装がされた道も現れます。当時のものではなさそうですが、街道の雰囲気が演出されています。
小野の滝
国道からも見える滝なので珍しさはありませんが、木曽地域の名所の一つです。
この日は日の当たり方がよく、虹が出ていました。
荻原一里塚跡
江戸から73番目です。石碑のみが立っています。
中山道は国道を挟んだ後、山沿いの道となります。国道を眼下に静かな道を歩けるので気持ちも穏やかです。
草道出現。草が綺麗に刈られています。どなたかが整備してくださっているのでしょう。
山沿いを歩いたと思えば、一気に木曽川沿いまで下ります。
なんとアップダウンの激しい道でしょう(笑)
道中、つり橋がありました。「諸原橋」というそうです。中山道は川を渡りませんが、せっかくなので寄り道してみます。
いい眺めです。ここから乗鞍岳が見えるそうなのですが…確かにそれらしい白い山の頭が奥に見えました。
上松町から乗鞍が見えるとは驚きです。
今回の行程の最後は国道へ戻ってきます。上の写真は倉本駅の直前です。
写真の左方向へ伸びている草道が本来の中山道なのですが、現在は線路で寸断されており通れません。
本日のゴール、倉本駅のホームから、ちょうど寸断された部分を見ることができます。
線路の両側にはかつての道がしっかり残っており、「歴史」と「開発」を合わせて感じられる場所になっています。
ここ倉本駅で今回の記事は終了です。
ここまでの歩行記録です。途中記録忘れで若干抜けていますが、寄り道含め7km強を2時間かけて歩きました。
次回で須原宿にたどり着きます。続編をお待ちください!
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