2017.05.25 [ 自然・名水・秘境 ]
木曽三山「風越山 カヤトの丘」から見る~「木曽路はすべて山の中」
みなさん、こんにちは~! 会計センターのサイクリストKです。
南木曽町の「南木曽岳」、大桑村の「糸瀬山」と紹介してきた「木曽三山」シリーズ、いよいよ最後の山の紹介となりました。 今回は上松町の「風越山(かざこしやま)」です。
<登山口と登山道>
寝覚ノ床の国道を挟んで東側にある吉野集落を通り、案内板に従って林道を進むと、道沿いに数台分の駐車スペースと簡易トイレが現れ、そこが登山口となります。
登山口に入って、すぐに登山道A・Bの分岐点が現れます。Aが直登坂(急坂)、Bが山腹の巻き道(緩やか)となっていて、ハイキング気分で行程を楽しむために「Bコース」を選択します。序盤の緩やかな登り坂は新緑に囲まれ、所々に現れる古木がいい感じです。
<牛首展望台>
この里山の良いところは、眺めの良い展望台がいくつもあるところ。
この牛首展望台と名付けられた高台から振り返ると、遠くに「御嶽山」が見えました。良い眺めです。また、広葉樹が多い山で、新緑が美しく、登山道沿いの木々には珍しいキノコも見かけました。
<カヤトの丘>
中腹まで登ると、枯れたカヤがたくさん!広い草原が現れます。この山は、かつて畜産が盛んだったころに草刈り場として利用された山で、風にそよぐ夏草の緑の美しさから「木曽八景」のひとつ「風越の青嵐」と呼ばれていたそうです。視界を遮る木々がないので展望が素晴らしく・・・
見下ろすと「上松町」の街並みが広がり、木曽川を挟んで対岸の「台ヶ峰」と鳥瞰図が広がります。いい眺めですよー♪
ちょっと登っただけなのに・・・「御嶽山」の眺めが素晴らしいです!
こちらは木曽川と大桑村方面です。左手の双耳峰の山が、前週に登った「糸瀬山」、正面奥に薄らと見えるのが「南木曽岳」、木曽三山の山頂が見渡せます。このあたりの山は、戦国時代には「狼煙山」だったかもしれませんね。
<木曽路はすべて山の中>
素晴らしい眺めをゆったり楽しむために、ここでカフェ休憩にしますか。
今では萱の草原はこの丘の周辺だけですが、昭和40年代頃までは、山全体に美しい草原が広がっていたようです。山そのものも生活の一部、眼下に広がる景色を眺めていると、あらためて木曽谷はすべて山の中だなぁ~っと実感できます。そよぐ風が心地よい、いつまでもここで風景を楽しんでいたい、そんな場所でした。
さて、先に進みます。歩いていると山全体がちょうど芽吹きの季節、そして山野草も可憐な花を咲かせています。登山道沿いには「ニリンソウ」でしょうか、白い花が咲き乱れ、ヒノキの大木も現れます。
<風越山山頂と展望台>
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
木曽地域振興局 総務管理・環境課
TEL:0264-25-2211
FAX:0264-23-2583